
フリーアナウンサーのヒロド歩美(33)が、8月5日に開幕する「第107回全国高等学校野球選手権大会」のダイジェスト番組「熱闘甲子園」(テレビ朝日系)でMCを務めることが分かった。3年連続で古田敦也氏(59)、斎藤佑樹氏(36)と熱戦の模様を伝える。番組を制作するABCテレビが15日、発表した。
番組は今回で開始から45年目。ヒロドアナは16年から同番組に出演しており、節目の10年目となる。「2部制などさまざまな変化がある中でも、高校野球として大切にしてきた変わらないものをこれからも伝え続けたい」。
すっかり番組の顔となったが、就任当初は「生放送をお届けすることだけで精いっぱい」だった。「徐々に球児たちの声をどう届けようかと考えるようになりました。そして、古田さんや斎藤さんともご一緒するようになり、球児たちの宿舎での笑顔を伝えるという現在の位置にたどり着きました」と10年を振り返った。
なかでも、コロナ禍で大会中止となった20年が忘れられないといい、「甲子園を目指すことすらできなかった球児たちがいたことを決して忘れずに、言葉には出さずとも心に留めながら番組を届けていきたいと思っています」。
視聴者や番組ファンと接する中で「球児の姿だけでなく、ナレーションやBGM、カット割りなど、それぞれに皆さんが好きなポイントがあり、まさに360度から熱闘甲子園を見ていただいている方が本当に多いことに気づきました。身が引き締まる思いですし、そうした期待に応え続けたいと思います」と気持ちも新た。
「この番組は、視聴者の皆さんが育ててくださるものだと感じていますので、これからも一層努力していきます。今年の放送もご期待ください!」と呼びかけた。
15年から出演している古田氏は「甲子園では筋書きのないドラマが起きますので、そういう部分を今年も楽しみにしています」
番組については「選手たちはいろんな思いを背負って故郷から来ている選手が多いので、普通のスポーツニュースでは届けられない、例えば、選手たちのバックグラウンドなどをしっかりと取材してお届けできるように、今年もスタッフと一緒に頑張っていきたいと思います!」と意気込んだ。
一方、MC3年目となる斉藤氏は「改めて、身の引き締まる思いです」。自身が甲子園を制した時とは野球のスタイル、価値観も変化する中で、「キャスターとして、勝利や記録だけではない、1人1人の選手の努力、葛藤、仲間との絆、そして未来への希望といった、多様な物語を丁寧に、そして真摯(しんし)に伝えていきたい」と熱を込めた。
その上で、「謙虚な気持ちを忘れずに、選手たちの『今』にしっかりと寄り添い、甲子園という特別な場所で生まれるかけがえのない瞬間、その空気感を、視聴者の皆さまに少しでもリアルにお届けできるよう、精いっぱい努めてまいります。今年も皆さまと一緒に、忘れられない熱い夏を分かち合えることを、心から楽しみにしています」と決意と期待を語った。