
俳優梅沢富美男(74)が15日、大阪府警天王寺署の一日警察署長を務め、大阪市の近鉄大阪上本町駅構内で特殊詐欺防止の啓発活動を行った。
交通安全で一日所長を務めたことはあるが、特殊詐欺啓発活動は初めて。自身もロマンス詐欺の広告塔に、勝手に写真を使われた経験があることから、特殊詐欺に関する○×クイズなどに参加し、「芸能人の写真が載ってるからって絶対に信用しないで。決してダマされないで。私は大丈夫と思わないで、明日はわが身という気持ちをもって」などと注意を呼びかけた。
梅沢のマネジャーにも以前、特殊詐欺の電話がかかってきたことがあり、「マネジャーは元女優でね。役者ってのはウソをつく。悪い人もいい人もやる。観察することは得意。『山口県警です』ってお電話があって、すぐに詐欺だと思って録音にスイッチを入れた」
マネジャーは10分ほど相手をしたあと、「分かりました。私から山口県警にお電話します。この電話は録音されてますから」と話したところ、電話は突然切れたという。
梅沢はこうした経験を踏まえ、「手口が巧妙。最終的にお金の話は詐欺。儲かる話は100%人に教えませんから。お金の話になったら詐欺!」と強調。
続けて、「私もクラブの女にダマされました。『今日は梅沢さんとお寿司食べたい』って言うから、何を頼むかと思ったら、その前に『おみやを』って。しかも、サビ抜き。すぐに気付いて『なんだよ、子供いるのか?』って聞いたら、『違うんです、梅沢さん。母親が』って。婆でもサビは食うわ、バカヤロー。これは詐欺です!」とぶちまけ、笑いを誘っていた。