
黒谷友香(49)白河れい(22)永尾柚乃(8)らが所属し、3月で創業51周年を迎えたスペースクラフト・エージェンシーは14日、創業者の大西一興社長の退任と、木下グループの傘下に入ることを併せて発表した。
20年に木下グループ内に立ち上げられ、片岡礼子(53)らが所属する俳優エージェンシー「俳色」と事業統合する。大西氏は顧問に就任し、黒谷のデビュー当時の担当で23年から執行役員・芸能部本部長を務める丹下英樹氏が新社長に就任。副社長には俳色の代表取締役の濱野幸雄氏が、また取締役には木下グループ代表取締役社長兼グループCEOの木下直哉氏が、それぞれ就任した。
大西前社長は、退任にあたりコメントを発表した。
「皆様 この度、私は51年間にわたり務めて参りました社長職を退任し顧問に就任致します。本年3月で創立51周年を迎え、一区切りとなりスタッフ及び所属者の未来を考え時代の急激な変化に対応すべく後進に道を譲り、次の世代にバトンタッチします。創業以来、皆様のご支援とご愛顧により、弊社は成長を続けることができました。心より感謝申し上げます。これからは新しいリーダーのもと、モデル、俳優、タレント、アーティストの更なる発展を心から楽しみにしております。そして皆様のお役に立てるよう応援して参ります。今後とも、弊社をよろしくお願い申し上げます」
丹下新社長は、1960年(昭35)京都市出身。立命館大法学部を卒業後、故・田村正和さんの担当マネジャーとして数多くの作品に関わる。その後、88年に株式会社スペース・ワン(現スペースクラフト・エージェンシー)に入社。00年までの在職期間、ドラマ部部長として俳優部全体のマネジメントに関わり最後は黒谷友香のデビュー当時の担当を務めた。その後、ライブハウス「四谷天窓グループ」の代表、故柳ジョージさんのマネジメント・プロデュースの他、舞台制作やインフルエンサーマネジメント等経験を積み、20年にスペースクラフト・エージェンシーに復帰。23年から執行役員・芸能部本部長として現在に至る。
濱野新副社長は75年、堺市出身。同志社大経済学部を卒業し、01年から俳優のマネジメント業務に携わる。20年に木下グループ内に株式会社俳色を立ち上げ、今年、スペースクラフト・エージェンシーと事業統合した。
丹下新社長、濱野副社長も連名でコメントを発表した。
「弊社は創業以来、数々の才能あるモデル・俳優・アーティストの発掘と育成に努めて参りました。そして、これまで築き上げてきた信頼と実績を礎に、今後もさらなる飛躍を目指して参ります。エンターテインメント業界に長年携わってきた経験を活かしこれからの時代に求められる新しい価値を創造し、アーティストの皆様とともに成長できる環境を整えてまいります。また、ファンの皆様に感動と喜びを提供できるよう、全力で取り組む所存です。変化の激しい時代において、柔軟な対応力と革新的な視点を持って新たな挑戦を続けていく所存です。皆様のご期待に応えるべく、社員一同力を合わせて邁進いたしますので今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます」
芸能事務所が木下グループの傘下に入るのは、2017年(平29)9月にグループ入りした、オダギリジョー(49)河合優実(24)らが所属する鈍牛倶楽部以来となる。