
漫画家の倉田真由美氏(53)が9日、X(旧ツイッター)を更新。自身のめいが昨年の株価暴落時に株を手放した判断について思いをつづった。
昨年8月5日、東京株式市場で日経平均株価(225種)は史上最大の下げ幅を記録。1987年の米国株式相場の大暴落「ブラックマンデー」翌日に記録した3836円を超える4451円28銭となった。同年1月には、政府が個人投資家のためにおこなっている税制優遇制度「NISA」の投資枠が拡大されるなど新制度が始まった中での動きで、個人投資家らの間で動揺や不安の声が続出していた。
その当時、倉田氏はXで「昨年からNISA始めていた姪、『もう持っていたくない』と今日売却していた。そういう人、いっぱいいそうだな」と報告。フォロワーからは、今が売り時ではない、との指摘も寄せられたが、「『大暴落したからと今売るのはバカだ』という意見もあるのはわかる。が、姪の場合『含み損を抱えて平静でいられるメンタルを持たない』だから、やめて正解なのだと思う。日常が株価の上下に侵食されたら元も子もないから」と自身の考えをつづっていた。
現在、トランプ米政権の関税強化政策による景気後退への懸念から世界同時株安の状況。東京株式市場は7日、過去3番目に大きい下落幅を記録した。8日には反発したが、乱高下が続いている。
そうした中、倉田氏は「姪、昨年夏の瞬間的な暴落時にNISA全部売っていた。『もうドキドキしたくないから』と。始めたのは一昨年だったので損はしなくてすんだが、『暴落時に売るなんて』と結構批判的な意見が来ていた」と当時を回想するとともに、「結果、彼女は正しかった。今回の暴落も、何も持っていないから平然と日常を過ごせている」と姪の様子を明かした。
続くポストで「含み損が大きく出ても、気持ちがもっていかれすぎない人なら続けていいんだろう。でもそうじゃないなら、日常、平穏を削られてしまうなら、向いてないからやめていいんだと思う」と私見を述べ、「株など金融商品は、向いていない人にとってお金以外にも失うものがあることをもっと認識されるべきだと思う」とつづった。