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88歳中原ひとみ「昭和100年映画祭」で「純愛物語」上映「俳優に引退はない」


映画「純愛物語」(1957年)の特集上映イベントに中原ひとみが登壇し、67年前の思い出を語った。この映画はベルリン映画祭で銀熊賞を受賞し、彼女にとっては主演の江原真二郎との結婚のきっかけとなった大切な作品である。中原は江原が昨年亡くなったことに触れ、共に出席できないことを残念がった。彼女は健康麻雀の大使としても活動しており、「飲まない」「吸わない」「かけない」をモットーに掲げる。俳優業については「引退はない」とし、いつでも戻れるように準備を続けていると意気込んだ。

映画「純愛物語」の舞台あいさつに登壇した中原ひとみ(撮影・千葉一成)

中原ひとみ(88)が8日、東京・丸の内TOEIで開催中の特集上映「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」で上映された1957年(昭32)の映画「純愛物語」(今井正監督)舞台あいさつに登壇した。

「純愛物語」は、1957年(昭32)に世界3大映画祭の1つ、ベルリン映画祭(ドイツ)で銀熊賞(監督賞)を受賞。同作でヒロインを演じた中原にとって、主演の江原真二郎さんと3年後の60年に結婚した、思い出の1本だ。

中原は「67年前。私が21歳の時の映画です。年が分かってしまいますね」と笑った。そして「私たち俳優は作品、役、監督、シナリオライター…いろいろな方に影響を受け、良い俳優になったり、なれなかったり、人間として勉強させていただく」と笑顔で関係者に感謝した。

作品に話が及ぶと「後に結婚した江原真二郎と恋人の役で出たんですけれども、難病で2年前に亡くなりました」と、パーキンソン病で闘病していた江原さんが、22年12月に85歳で亡くなったことについて触れた。そして「元気だと今日、皆様にお会いできたのに…残念です」と口にした。

近況についても語った。女優業のかたわら、日本健康麻雀協会の健康麻雀大使を務めている。「マージャンが上手になりたい。年は取っていくんですけれども一生懸命、勉強し毎日、頑張っています。今は健康麻雀。『飲まない』『吸わない』『かけない』がモットー。マージャンイメージも変わり、趣味は麻雀と言える時代になりました」と語った。

俳優業については「俳優の仕事は、今、なかなかないんですが、声がかかりません。芸能界もいろいろ代わり作るもの、内容も違い、昔のような映画も少なくなったので、出る場面もなかなかありませんが」と口にした。一方で「俳優というのは、引退という言葉はないと私は思っているんです。時代、時代にできる役があると思っています。もちろん、ボケてせりふが覚えられなくなったらダメですけれども、元気なうちはいつお声がけいただいても大丈夫なように磨くことだけは、俳優としてやろうと頑張っています」と力を込めた。

中原は舞台あいさつの最後に「映画の世界と言いますけど、私たちが作った時代と内容、ステージが違う。でも、昔の監督さんのように、ちゃんと作っている方もいらっしゃるんですよね。注目するような大きいのは、放っておいてください。良いものを作っている方を応援して上げて欲しい」と客席に呼びかけた。そして、ステージから客席に降り、観客とともに本編を鑑賞した。

「昭和100年映画祭-」は、丸の内TOEIが、東映本社の東映会館の再開発に伴い、7月27日に閉館し、約65年の歴史に幕を下ろす最後の直営館である同劇場で、今年が昭和100年にあたることを受けて、昭和の時代を彩った名作・ヒット作42本を一挙上映する。しかも、東映のみならず松竹、東宝、KADOKAWA、日活をはじめとした配給会社、製作プロダクション、出版社に協力を得て、配給会社の垣根を越え、当時記録的なヒットを飾った、もしくは輝かしい映画賞を受賞したなど「昭和」を代表する作品を一挙に上映する。

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