
社会学者で作家の古市憲寿氏(40)が6日、フジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜午後8時54分)に生出演。中居正広氏の女性トラブルに端を発した「フジテレビ問題」について、自身の見解を述べた。
古市氏は3月31日に公表された394ページにわたる第三者委員会の調査報告書の不備を指摘した。古市氏は弁護士の橋下徹氏に「仮にですけど、中居さん側が個人的に、会社でもいいんですけど、第三者委員会を立ち上げることってことはあり得るんですか、理論としては」と投げかけ、橋下氏の返答を待たずに「つまり中居さんが例えば個人でこれに反論しても、個人の意見だって思われるじゃないですか」と一気に語った。
そして「この報告書に書かれてないことがいくつかあるなと思っていて。例えば6月2日にこの事案がありましたと。でもそこで、中居さんを誘ったメールは載っている。でも女性側の返事をしなかったのか、したのかを含めて、女性側の返事が載ってない」と続けた。
さらに「載っていないのであれば、なぜ載せなかったのかを書いてほしかったけど、書いてない。6月2日に事案があって、6月6日に飛んでるんですね。6月3、4、5日のことも、空白になっている。これがもしも、二次被害にあたるから書かれてないのか、それとも何か理由があって書かれていないのかとか。ここに書かれてないことがいくつかあるような気がする」と語った。
その上で「そういうことを含めて、中居さん側が開示しようとしても、それは中居さんの意見だっていう風に、世間は取ると思うんですね」とした。
調査報告書によると、23年6月2日に中居氏側から被害女性Aへ誘いがあった。その後の記述は6月6日午前に飛び、女性Aはフジの産業医であるC医師に泣きながら電話する記述がある。
番組MCは宮根誠司、進行は同局の藤本万梨乃アナが担当。この日の出演者はノンフィクションライターの石戸諭氏、経済ジャーナリストの後藤達也氏、東大准教授の中野円佳氏、元フジテレビアナウンサーのジャーナリスト長野智子、弁護士の橋下徹氏、社会学者の古市憲寿氏。
同番組はこの日から放送時間を拡大。通常の午後10時開始から、同午後8時54分開始に前倒しし、午後11時09分までの2時間15分となった。昨年12月まで午後9時台は中居氏がMCを務めていた「だれかtoなかい」が放送されていた。