
社会学者で作家の古市憲寿氏(40)が6日、フジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜午後8時54分)に生出演。中居正広氏の女性トラブルに端を発した「フジテレビ問題」について、自身の見解を述べた。
元編成幹部B氏と中居氏のメールのやりとりが議題となった。B氏は被害女性Aではなく、中居氏に寄り添ったなどと話が展開した。MCの宮根誠司から「古市さんもずっとフジテレビさんで仕事してますけど、大御所のタレントさんには機嫌を取るっていう…」と聞かれ、古市氏は「基本的にフジテレビって人頼みじゃないですか。Mr.サンデーだったら、宮根さんがいてくれるから何とかなるとか」と切り出した。
そして「キャスティングして出役させそろえてしまえば、後は何とかしてねって。基本的に人ありきっていうか。人が何とかしてくれるっていう番組が多くないですか?」と投げかけた。
元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子は「多い」と追随し「フジテレビってすごい冠番組多いですよね。だからそうしてもよいコンテンツ、面白いコンテンツをつくるよりも、パイプが太い人が評価される、偉くなるっていう傾向はあると思う」と指摘した。
続けて古市氏は「日テレって台本がしっかりしてるし。出演者が変わっても同じような番組が続けられるけど、フジテレビはどうしても出演者に依存しているっていうか。出演者頼みのところが多いので、こういうB氏みたいな仕事になってしまったのかなと思います」と推察した。
3月31日に公表された第三者委員会の調査報告書は394ページに及び、元フジテレビアナウンサーの被害女性Aに対する中居氏の性加害を認定した。
この日の出演者はノンフィクションライターの石戸諭氏、経済ジャーナリストの後藤達也氏、東大准教授の中野円佳氏、元フジテレビアナウンサーのジャーナリスト長野智子、弁護士の橋下徹氏、社会学者の古市憲寿氏。番組MCは宮根誠司、進行は同局の藤本万梨乃アナが担当。
同番組はこの日から放送時間を拡大。通常の午後10時開始から、同午後8時54分開始に前倒しし、午後11時09分までの2時間15分となった。昨年12月まで午後9時台は中居氏がMCを務めていた「だれかtoなかい」が放送されていた。