
AKB48の海外姉妹グループで、クアラルンプールを拠点に活動中のKLP48が6日、沖縄県内で開催した「島ぜんぶでお~きな祭 沖縄国際文化祭」に出演した。昨年7月の活動開始後、初めて全メンバー13人がそろって来日。レッドカーペットや音楽フェス「GIRLS GROOVE INNOVATION」に登場し、日本のファンにお披露目された。
小雨の降りしきる中、KLP48が日本での本格デビューを果たした。那覇・国際通りで行われたレッドカーペットでは、イベントタイトルにもつく国際色を強める数少ない海外からのアーティストとして参加。若者人気の高いCUTIE STREETら他のアイドルと並んで歩き、笑顔で手を振って声援に応えた。
AKB48から移籍した山根涼羽(24)は「全員そろって日本に来て活動することは夢のひとつでした。かなってうれしかったです」と喜び、香港出身のヒラリー(16)も「全員で来られて幸せです。またこの舞台に立てるようにこれからも頑張ります」と意気込んだ。
午後は豊崎海浜公園美らSUNビーチの特設ステージへ移動し、音楽フェス「GIRLS GROOVE INNOVATION」に参加。「はいたい!」と沖縄の方言であいさつして勢いよく飛び出すと、冒頭からAKB48の人気曲「ヘビーローテーション」「会いたかった」「涙サプライズ」などを立て続けに披露して沸かせた。STU48から移籍の日本人メンバー甲斐心愛(21)は「全員での日本初ステージです。ぜひ覚えて帰ってください!」と呼びかけた。
MCでは全員の自己紹介タイムも設け、外国人メンバーは「みんな大好き」「おなかすいた」「ずっと一緒にいたい」「ちょっと待ってください」など好きな日本語を紹介。小雨は続いており、AKB48から移籍した黒須遥香(24)はカッパなどを着て見守る観客へ「好きな言葉は『雨天決行』です!雨の中、見ていただいてありがとうございます!」と呼びかけて笑いも誘った。
最後はヒラリーをセンターに、マレー語版のグループ最新曲「言い訳Maybe」もパフォーマンス。グループには甲斐、黒須、山根と行天優莉奈(26)の4人が国内グループから移籍したほか、香港、マレーシア、インドネシアなどアジア各国から9人のメンバーを加えて活動している。
山根は「KLP48は多国籍でメンバーのいろんな文化が絡み、個性が出ています」と特徴をアピールし「日本との架け橋になれるように、これからも私たち日本人メンバーがが引っ張っていきたい」と力を込めた。
4月4日にはマーケティング特化型事業を展開するCARTA MARKETING FIRMのプロダクション事業「CARTA MARKETING PRODUCTION」と契約を締結し、日本での活動などの支援を受けることも発表しており、今後も日本国内での活動にも力を入れていく予定という。今回は全員で数日前から到着し、撮影仕事のほか、買い物や沖縄料理なども楽しんだ。行天は「紅芋タルトが大好きなのでマレーシアまでお土産で買って帰りたい」と語り、ヒラリーも「海が大好きなので、すてきなところだなと思いました。かわいい子が多くて、ご飯もおいしいし、人々も優しい」と笑顔で振り返っていた。