
中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連の報道を受け3月31日、第三者委員会の調査報告書が、フジ・メディア・ホールディングスの公式サイトで公表された。同日午後5時から同委員会が会見を行った。その後、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスも、同局の清水賢治社長(64)が出席する会見を行った。
調査報告書は本記だけで273ページ、別冊の役職員アンケート結果や要約版など含めて全394ページに及んでいる。報告書の中では、元フジテレビのアナウンサーであり、フジ入社した数年後に退職している女性Aが被害者として登場。中居氏が女性Aを誘う詳細がつづられていた。
2023年6月2日に中居氏から女性Aの元に「今晩ご飯どうですか」とショートメールが来た。当初、中居から他にも声をかけているとしていたが、その後当日の大雨により誰にも声をかけていなかったことが明かされた。その後、2人での会食の流れになるが、女性Aが断れなかった理由を赤裸々に第三者委員会に告白している。
「直前、誰も集まらない、いい店がない、それならこの前みんなでバーベキューをしたところでごはんはどうですか?と仕事上付き合いのある芸能界の大御所からそういわれたら、今夜暇だと言ってしまった私は行かざるを得ない。B氏や他のディレクターはいつも中居氏にペコペコしている姿を見ていたから、逆らえないと思っていた。ここで断ったりしたら仕事に影響が出るのではないか、断ったらそのことがBさんに伝わって番組によばれなくなるのではないか、そんな思いがあって、行きたくはないけど行った、という気持ち」と記されている。
X(旧ツイッター)では女性Aが中居氏の誘いを断れなかった理由についての書き込みが相次いだ。「ひえー、こんなに詳しく書いてあるのか、報告書。はたから見ると中居君も2人はちょっとアレだよね?って言ってるんだし、『そうですね、ちょっと彼氏に怒られちゃうので』とでもなんとでも言えばよくない?って思うんだけど、『中居君に逆らえない』っていう気持ちがかなり強かったんだろな…」「会社員あるあるです。セクハラだけではなく、パワハラもそうです。上司のペコペコは、ハラスメントのまん延を促進します」などと書き込みが相次いだ。
一方で「自分もペコペコしてたのでは? 逆らえない理由が理解できない」「中居の性加害が良くないのは前提として、女性側の上司がペコペコしてたから逆らえないってよくわからんな。まるで後出しジャンケンのようだ」などと、否定的に捉えている投稿もあった。