
中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連の報道を受け3月31日、第三者委員会の調査報告書が、フジ・メディア・ホールディングスの公式サイトで公表された。「まつもとtoなかい」の立ち上げ責任者の社員Bが中居氏の指示でショートメールを約300件以上も削除していたことが判明した。
会見では第三者委員会が、被害女性と中居氏との間に性暴力があったと認定。調査報告書は本記だけで273ページ、別冊の役職員アンケート結果や要約版など含めて全394ページに及んでいる。
調査報告書の中には、中居氏からの性暴力を受けた女性A、社員Bが登場。中居氏と社員Bのショートメール上でのやりとりが開示されている。
23年7月13日夜、女性Aが中居氏に体調不良を訴えたメールを送信。中居氏は社員Bにメールを共有した上で「見たら削除して」と指示を出し、実際にB氏は削除していた。
調査報告書では当該部分に注釈があり、「B氏は中居氏の要請に基づき、同ショートメールをUI(ユーザー・インターフェース)上は削除していたが、携帯電話内にデータが残っていたため、当委員会のフォレンジック調査により保全した」とつづられていた。
デジタルフォレンジックとは電子機器に記録された情報を解析して、犯罪捜査や法的紛争の証拠を収集・分析する技術。当委員会は当該技術を有する企業に委託し、調査を行ったとしている。同会社の調査によると、B氏は22年5月9日から今年1月10日までに、有力出演者タレントU、中居氏、K弁護士との間でやりとりしたショートメールのデータ325件を今年1月9日から同2月1日にかけて削除していることが認められたと明かしている。
タレントUは中居とともに外資系ホテルαのスイートルームの会に参加したフジテレビにとって有力な番組出演者。K弁護士はフジのバラエティー部門と20年間にわたって継続的にリーガルアドバイザーで、そのK弁護士は女性Aとも共演経験があった。
社員Bのメール削除発覚に対し、X(旧ツイッター)では「データを大量削除したのは犯罪を隠ぺいするため 実名報道し刑事告訴しない限りフジテレビの復活は無理」「削除するあたりどこまでも卑劣でひきょうだな」「第三者委員会がPが削除した中居とのLINE、メールを復元させた内容があれでは、真っ黒としか言えません。お好きで守りたいなら擁護すればよろしいかと。『言わない』じゃなくて『(黒すぎて)言えない』が正解ではないですか?許さない、ではなく、許されない事をしたのは中居ですよ。お間違えないように」「証拠を消すヤツは決して信用してはいけません」などと書き込まれていた。