
5月「團菊祭五月大歌舞伎」「六月大歌舞伎」(いずれも東京・歌舞伎座)で、8代目尾上菊五郎を襲名する尾上菊之助(47)が27日、菊之助の名前での歌舞伎座最後の舞台を終えた。
この日、東京・歌舞伎座「三月大歌舞伎」の「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」が千秋楽を迎えた。夜の部「五段目」「六段目」で早野勘平をつとめた菊之助は終演後、96年に歌舞伎座で菊之助を襲名した時を振り返り「5代目尾上菊之助を襲名してから29年、歌舞伎座で菊之助として舞台に立つ最後の日となりました。これまで多くの出会い、ご指導、ご後援をいただきましたことを本当にありがたく思っております。菊之助の名で過ごす日々も残り少なくなってきましたが、1日、1日を大切に過ごし、襲名に向けて気を引き締めてまいりたいと思います」とコメントした。