
秋元康氏(66)が22日、大阪・東大阪市で行われた近大の卒業式にゲストスピーカーとしてサプライズで登場した。
はかまやスーツ姿の卒業生約5500人で埋まる会場がどよめく中、登壇した秋元氏は「スペシャルゲストって言われて、非常に出にくかったです。これで大谷翔平さんが出てくればですけど、僕ですからね」と笑わせた。
近大卒業式には14年以降、故安倍晋三元首相、EXILE HIROら毎年、著名人が登場している。
「人生は選択肢の連続。これから社会人になり、いろんな選択肢がある。そのときにどっちを選ぶか。Aの道、Bの道、どっちの道を選ぶか。僕も何度も失敗している」
年齢を重ね、経験値があっても「それでも間違える」とし、「AかBの道、どちらでもいい。直感でいいと思ったほうに全力で走れ。全力で走って行き止まりになったら、間違えたと思って戻ってくる。この戻ってくる力が大切なんです。だからみんな、どんどん失敗して、間違えていい」と熱く語った。
そして、「若さってのは、その(戻ってくることができる)時間なんです」と説き、「みなさん、とにかく走れ。走り続けろ! その中に答えはある」。門出の日を迎えた卒業生にメッセージを送った。
AKB48グループや乃木坂46、欅坂46の総合プロデュースを手がける秋元康氏。
「夢は必ず、かなうと思っています。努力は報われるとはちょっと違う。努力は必ずしも報われるとは限らない。自分の中で思い続けていれば、夢は必ずかなう」
これまで総合プロデューサーとして、多くの人の「夢」を実現する手助けをしてきたが「夢に全力でかかとを上げ、全力で手を伸ばすけど、なかなか夢は届かない。でも脇で見ていると。あと1ミリなのになという人がいっぱいいる。あと1ミリなのに手が届いていないので、手を下げてしまう。その時点で夢は消えてしまう」と話し、走り続けることの大切さを呼びかけた。