
高田純次(78)が、9日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」(日曜午前11時40分=関西ローカル)に出演。1日未明に80歳で亡くなった、キャスターみのもんたさん(本名御法川法男)から受けた“恩”を明かした。
高田と、上沼恵美子(69)が進行し、時事ネタを斬る同番組。「芸能界 仰天伝説」「平成の視聴率男 逝く」などと題し、みのさん死去を取り上げた。
関西のしゃべりの雄、上沼は、みのさんについて「説得力が違う、安心感が違う。ものすごく、高田さんもお世話になった」と話を振った。
これを受け、高田は、よくみのさんから誘われ、京都まで飲みに行ったといい「新幹線チケット往復と、ホテルとってくれて。お茶屋へ」と明かした。
往復の交通費、宿泊費まで用意され、ともに京都へ。ただし、高田本人は「ブランデーを飲むんですよ。ちょっと飲むと、すぐ世の中がワケ分からなくなるくらい酔う」と言い、ある時は「上半身裸で踊ってたらしい」。
その翌朝、ホテルでシャワーを浴びようとすると「なんか背中がおかしい。よく見たら、背中に『純ちゃん、ありがとう』って、マジックで書いてあった。消そうと思っても、手が届かない。しょうがないから家帰って、謝りに謝って消してもらった」と、みのさんとのある一夜を振り返った。
みのさんと言えば「銀座の帝王」とも呼ばれ、長居せず、30分程度で店を移り、ハシゴをしないことで知られた。上沼もこのスタイルを「粋」と絶賛。
高田は「金払いがいい。それで、歌がうまいのよ。(十八番は)群青。すぐ歌に入るわけじゃない。前奏の間、1900何年…って、風刺から入るんです。で、ノッた時は、歌(歌詞が始まっても)やるんですけど(笑い)。でもこれ、歌もまた、うまいんですよ」と、みのさんの歌唱力、パフォーマンスの素晴らしさ紹介。上沼も「群青なんて、うまくないと聞けない…」と感心しきりだった。
番組では、みのさんが晩年、女性にマンションを贈った話が紹介。あらためて上沼から「ほんとに親友だったのよね」と振られると、高田はいつになく神妙な様子ながらも「マンションはもらえなかったけどね。これからは自分で食べた物は自分で払うようにします」とジョークをまじえて感謝の念をのぞかせていた。