バイオリニストの高嶋ちさ子(56)は、31日に放送されたテレビ朝日系「ザワつく!大晦日2024 一茂良純ちさ子の会」(31日午後5時)のオープニングトークで、「自慢じゃないんですが特殊詐欺被害にあいました」と、衝撃告白した。「(手口を)絶対に知ってほしい。巧妙なんてもんじゃない」と述べ、自身が体験した手口の一部始終をほぼ完璧に再現し、視聴者に注意を呼び掛けた。
MCのサバンナ高橋茂雄が「ちさ子さんなら、絶対だまれなさそう」と驚くと、高嶋は「そう思うでしょ? けど、私、3回くら泣いたから。詐欺にかかっている最中に」と口にしながら、「関東総合通信局のイトウ」と名乗る男が、高嶋の携帯電話番号が特殊詐欺に使われ「あなたが犯人といわれている」と話してきたと振り返った。その後、「湾岸署のタナカヒロシ」を名乗る男と、LINEを通じたビデオ通話でやりとりしたことを明かし「私の顔が見えた途端に、え?と言われた。テレビとかに出ている方ですか?といわれたので、はい出ていますと言ったら、『何か緊張しちゃうな』とか、警察官といっているのにそこだけは緊張感がなかった」と、通話相手が高嶋と通話していることを認識していたことも明かした。
高嶋は免許証の情報や生い立ちや学歴、夫の仕事、月収や年収も聞かれるままにすべて伝えたところ、「凶悪犯罪に巻き込まれている様子」「680万円を(高嶋の)口座に入れたとゴトウが証言している」「被害者ではなく、容疑者として取り調べをお願いします」と言われたとも述べた。
最終的には「これはもうまずいと思って、警察の人に電話した」ところ「これは、今いちばんはやっている詐欺」と教えられ、「申し上げにくいんですが『湾岸署』というのはフジテレビの登録商標ですから(ない)」と言われたことも打ち明けた。
「東京湾岸警察署が正式名称で、『湾岸署』はないそうです」と呼び掛けた高嶋。警察の助言に沿い通話をブロックすると、その後は相手からの連絡が途絶えたというが、警察に被害届を出したことを明かした。
高嶋の告白に、元プロ野球選手でタレント長嶋一茂(58)は「その手口、『モーニングショー』ですっとやってる。まさしく、名義貸しみたいなところから始まって…」と、自身が金曜コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」で特殊詐欺被害に関する特集を、定期的に放送していることを指摘。「とにかく1人にならないで、考え込まないで、近くの人に相談してくださいと」「モーニングショーを見ていてくれれば、必ず(対策を)やっている」と、訴えた。
高嶋は「だまされやすいのね私」と振り返り、一連の出来事に巻き込まれたことを知った夫から電話で「詐欺でしょ。バカなの?」と言われたと明かしたが、「バカにバカといわれることくらい、つらいことはない」と自虐的に語った。
一茂同様、「モーニングショー」で月曜コメンテーターを務める俳優石原良純(62)も「何カ月に1回かは、必ず特殊詐欺について特集する。ひとりで抱えこまないようにと」と促すと、高嶋は「抱え込んだよ。泣いたよ。もう私の未来はないと思った。『ザワつく!コンサート』も、もう出れないと思った」と、当時は深刻に悩んだことを告白した。