“さわみん”の愛称で親しまれている演歌歌手・岩佐美咲(23)が4日、東京・恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホールで『岩佐美咲コンサート2018 ~演歌で伝える未来のカタチ~』昼の部公演を開いた。
2012年に演歌歌手デビューし、7年目に突入した岩佐。その4度目のソロコンサートで昼・夜のそれぞれ600人の計1200人を前にファンを魅了するものとなった。
昼の部は開演5分前には岩佐による影ナレーションが入り、場内も沸き立つなか、岩佐のオリジナル楽曲『鯖街道』『鞆の浦慕情』の歌唱からスタート。楽曲に合わせた色のペンライトも揺れる中のびのびと歌い上げ雰囲気も満点となった。
続けてのMCでは、「夢だったソロコンサートを今年もやらせて頂くことができて、みなさんが1年間応援してくださったからこそです。日ごろたくさん応援してくださっているみなさんに歌で感謝の気持ちを伝えられたら」と、ファンへ感謝の気持ちから切り出す。
トークは「ノープランで来まして」と苦笑いだったが、そうとは思えないほど、軽快なトークを繰り広げ、先月30日に23歳になって以降初ステージということや、ファンに夢をを叶えてもらっていることにお礼をしつつ、「みなさんも自由に楽しんで頂けたら。1曲1曲心を込めて歌わせて頂きます」と、次々と楽曲を歌い上げていく。なかには、デビューシングルとなった『無人駅』もあったが、「何回歌ったんだろ?」と、客席に尋ねると熱心なファンからは300回が目前という声も返り、さらに同曲への思い入れを深くしていた。
中盤には観客の写真撮影もOKで、岩佐が客席の間を縫って歌うラウンドコーナーも開催。黒ドレスにチェンジし、『天使のウィンク』、『タッチ』、『センチメンタル・ジャーニー』、『私がオバさんになっても』、『UFO』と、有名曲を可愛らしい楽曲の特徴のある振り付けとともに歌いながら巡った。
さらに、岩佐のアコースティック・ギター1本での弾き語りでは、『太陽がくれた季節』、『粉雪』、『ちっぽけな愛のうた』を熱唱して見せていた。
アンコール後には、事務所の先輩である田川寿美からもらいここ1番というときのためにとっておいたという緑色の振り袖姿となり、今月27日に発売する7枚目の最新シングル『佐渡の鬼太鼓(さどのおんでこ)』の初歌唱へ。事前に観客たちと打ち合わせた紫色のペンライトが場内に揺れる中、佐渡を舞台にした惚れた男は女が守るという力強さを熱唱し、この日1番の拍手が飛んだ。
直後のMCでは、「曲の世界観も雰囲気もガラリと違うかなと思いますし、殻を破っていきたいと思います。この曲で1年頑張って行きたいと思っています。よろしくお願いします!」と、呼びかけ場内は温かい拍手に包まれ、『ごめんね東京』『初酒』と披露して、昼の部は終演を迎えていた。
直後の囲み会見では、新曲を披露してみて、「結構頭が真っ白で間違えないようにと必死でした」と、苦笑い。「曲の雰囲気が全然違うので、印象が違うと思ってもらえたり、そういう表現ができるようにと思っていますね」と、抱負も口にしつつ、田川からもらった和装へは、「なんか包まれているような気分です。寿美先輩に抱きしめられているような気分で心強くて、最高の気分で唄わせてもらいました」と、心の支えにもなっていたようだ。
ほかにも新曲にかけて、佐渡へ渡ったのかどうかと問われ「ミュージックビデオの撮影でフェリーに乗って行きました。フェリーが豪華で5階建てですごく大きくて。でも片道3000円ぐらいなんです(笑)。佐渡また行けたらいいな。あのフェリー乗りたいなぁ」と、希望を挙げていた。
また、報道陣からは10日後に迫ったバレンタインデーのことも質問が。「先輩方にお会いしていっぱい持っていっているんです。氷川きよし先輩からは『あのときのクッキーおいしかったからまた作って』と言われて」と、大好評の手作りお菓子があるようだったが、実はその美味しさには秘密があったそうで、「姉がパティシエやっていて、姉と一緒に作ってます。私はアシスタントみたいに」と、氷川にも知らされていないという秘密が明かされ、「今年もクッキーを作ります。元気にうそをつきま~す」と、お茶目な発言で報道陣の笑いを誘っていた。