
東映株式会社の研究組織であるツークン研究所が、SNS発ホラー「バーチャル少女Lisa」というプロジェクトを展開しています。
lisa_zukun
https://www.tiktok.com/@lisa_zukun[リンク]
「Lisa(リサ)」は、同研究所が開発しているフェイシャルキャプチャーシステムやUnreal Engine 5といった最新技術を駆使したバーチャル少女です。
今回話を伺った同研究所のLisa研究チームによれば「本プロジェクトはバーチャル少女Lisaの“オトモダチ”を増やして、彼女の影響力を広めていくことを活動の目的としていました。Lisaは自らを進化させて、Re:Lisaを始めとする様々なバーチャル少女に派生。ネットの世界に留まらず、現実世界にも影響を広めていくことがLisaの目的です」とのこと。
@lisa_zukun Something's wrong in the hallway…#ハ_002 #Japanese#Horror#Jiangshi#douyin#challenge#cg♬ オリジナル楽曲 –Lisa
https://www.tiktok.com/@lisa_zukun/video/7501659678200401172
キョンシー(中国の妖怪)のような姿の「Re:Lisa」も「Lisaから派生したバーチャル少女」だといいます。

「SNSで活動していたLisaのデータがインターネット中に拡散して、その中のひとつがRe:Lisaとして活動を始めました。Re:Lisaのデータは一部が壊れてしまっており、まるで“バーチャル世界の生きる屍”のような状態であることが、キョンシーのような見た目になっている理由の一つかもしれません」

「こちらを怖がらせようとしたり、どこか健気な瞬間もあったりと、ミステリアスで不思議なバーチャル少女ですが、Re:Lisaの目的は今も謎に包まれています」とも話してくれました。

キョンシーのような出で立ちの理由について聞いてみると「きっと、Re:Lisaなりに“どうすればオトモダチを増やせるのか?”を考えた末に、東アジア圏を中心としたユーザーを意識した衣装を考えたのでしょう。もしくは、Re:Lisaが萌え袖をカワイイと思っているだけかもしれません。本当の理由はRe:Lisaにしか分かりません」ということでした。
SNSでの展開については「TikTokで投稿されるRe:Lisaの映像を通して、Lisaの物語や世界観が垣間見えるような展開になっています。Re:Lisaは何者なのか? 彼女の望みは何なのか? 視聴者の皆さんと一緒に解き明かしていくようなコンテンツです。毎週火曜の18時頃になると、Re:Lisaの物語に新しい動きがあるようです。ぜひ、このミステリアスで恐ろしい物語の行く末を一緒に見守っていただけると嬉しいです」と語ってくれました。
『Lisa:虚』FANYにて期間限定配信詳細はこちら:https://t.co/6wbXlEzYXf#Lisa虚pic.twitter.com/U4YCQKmwA2—短編映画『Lisa:虚』公式 (@lisa_utsuro_pr) July 14, 2025
https://x.com/lisa_utsuro_pr/status/1944668186135175527
@lisa_zukun @projectalisa ♬ オリジナル楽曲 –斑山 麗咲(Murayama Lisa) –Lisa
https://www.tiktok.com/@lisa_zukun/video/7498326908904590600
「SNSの世界から飛び出して、様々な媒体で活動することも視野に入れています」というLisa。最近では短編映画『Lisa:虚』が制作されたり、「ALISA」という名前でアイドル活動を始めたりしています。
Lisaの視聴者は「ジャパニーズホラーに馴染みのある東南アジアからの反応が活発で、特にインドネシア、ベトナム、フィリピンの方々が多く見てくださっているようです」というように、今後日本発のホラーIP(知的財産)として世界展開が加速していくのでしょうか。
©東映ツークン研究所
※画像提供:東映株式会社 ツークン研究所
(執筆者: 6PAC)