
背筋著の同名小説を白石晃士監督✕菅野美穂、赤楚衛二主演で映画化した『近畿地方のある場所について』が8月8日(金)より公開。“ある場所”へとつながる、独占入手した貴重な資料をご紹介する。(第2回/全4回)
第1回:山に消えた幼女、中学生の集団ヒステリー…… 『近畿地方のある場所について』失踪した編集者が残した不気味な調査資料(1)
オカルト雑誌「超・不思議マガジン」、通称「フシマガ」の編集長が突如行方不明に。彼が一人で進めていた特集企画とは一体なんだったのか? 後を引き継ぐことになった後輩・小沢悠生(赤楚衛二)と、小沢に協力することになったオカルトライターの瀬野千紘(菅野美穂)は、編集長の残した調査資料を発見する。
ご紹介するのは、その調査資料の一部だ。映画本編ではその全容が見られるが、待ち切れない方のために少しだけお見せしよう。
男性ライダーがたどり着いた、山中の“人形まみれの祠”

編集長が何について書こうとしていたのかは不明だが、資料が散乱したデスクには「2023.1.23 ツーリング」という付箋が貼られたDVDがあった。
再生すると、それは一人の男性ライダーが自身で撮影したと思われるツーリングの映像だ。やがてバイクは山中にある鳥居に到着するが、鳥居の真下には古めかしい祠があり、格子戸からはぎっしりと詰まった人形たちがこちらをのぞいている……。


さらに、いつの間にか「おーい」という謎の声がこだまし始め、男性ライダーは虚ろな表情で、祠の前で空に手を伸ばしている。謎の声の主は一体? そして男性ライダーの身に何が起きたのだろうか?

“首吊り屋敷”に潜入した動画配信者、生配信後に失踪

そして「フシマガ」でもかつて取り上げたことがあるという、とある動画配信者による心霊スポットの生配信の様子も、本件に関係がありそうだ。
視聴者からのリクエストをもとに、心霊スポットに突撃取材する配信者“凸劇ヒトバシラ”。彼が訪れたのは、知る人ぞ知る心霊スポット・通称“首吊り屋敷”だ。子供と女性の幽霊が出るとして有名なスポットらしいのだが、ヒトバシラは視聴者のコメントにのせられながら、ハイテンションで中へと突き進んでいく。


部屋の中はすっかり荒れ果てた様子で、天井からは通り名の如く、おびただしい数の首吊り縄のようなものが垂れ下がっている。また、壁にはお札のような紙がびっしりと貼られており、明らかに異様な雰囲気だ。ヒトバシラはおびえ始め、生配信中でその様子を見ていた視聴者からも次第に「ヤバい」「後ろ後ろ!」とコメントが殺到。ついにヒトバシラが背後を振り返ると……。このヒトバシラもまた、編集長のように謎の失踪を遂げてしまう。彼は一体、首吊り屋敷で何を見てしまったのだろうか?
ちなみにヒトバシラは、自身のXアカウントでも情報を発信していたという。現在アカウントは非公開中のようだが、今後彼の様子をチェックすることで、“近畿地方のある場所”への手がかりが見えてくるかもしれない。
凸劇ヒトバシラのXアカウント:@hitobashira2025 https://x.com/hitobashira2025
『近畿地方のある場所について』
8月8日(金)全国ロードショー