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ギレルモ・デル・トロ、大胆ホラー『サブスタンス』監督の“残忍さ”に賛辞 「“女性ならではの繊細な視点”などクソ食らえだ」[ホラー通信]


デミ・ムーア主演のホラー映画『サブスタンス』が日本公開を控え、監督のコラリー・ファルジャと映画監督ギレルモ・デル・トロによる対談が話題です。デル・トロは、ファルジャに自身の経験を交えつつ作品への感銘を示し、彼女の映画美学や女性監督としての挑戦について尋ねました。対談では、女性監督が受ける偏見や、ユニークで大胆な作品を手掛ける女性監督の増加についても話題に。ファルジャは「偏見を感じ続けつつも、多くの女性監督が興味深い内容を表現している」と語りました。デル・トロは彼女の作品を高く評価し、今のままでいて欲しいとエールを送っています。

『サブスタンス』のコラリー・ファルジャ監督と、『クリムゾン・ピーク』『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが対談

デミ・ムーアを主演に迎えたホラー映画『サブスタンス』が間もなく日本で公開されるコラリー・ファルジャ監督と、『クリムゾン・ピーク』『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが対談。その様子を約17分間たっぷり見られる動画が公開されている。

激しいゴア描写のあるレイプリベンジスリラー『REVENGE リベンジ』でデビューを飾り、“美と若さ”を強迫的に追い求める主人公を描く『サブスタンス』で第97回アカデミー賞5部門にノミネートされたファルジャ監督。

映像では、彼女の作品にいたく感銘を受けた様子のデル・トロが、自身の経験談や分析を交えて様々な質問をぶつけている。ファルジャ監督は質問に答える形で、作品に込めたメッセージや、自身の映画美学、そして映画業界で“女性監督”が体験する現実などについて語っている。『サブスタンス』に関して詳細なネタバレはないが、ラストの解釈に触れる部分があるので、それを避けたい方は9分22秒~11分頃を飛ばすといいだろう。

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一部のやりとりをご紹介する。デル・トロは、ホラーアンソロジー「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」に参加したジェニファー・ケント監督(『ババドック 暗闇の魔物』『ナイチンゲール』)に対するスタッフの反応を見て、女性監督と男性監督が受ける扱いの違いに気付いたという。男性監督なら「明確なビジョンがある」と評価される場面で、女性監督は「気難しい」と受け取られるのだ。

そんな状況を切り拓くように、ジャンル映画の領域でユニークで大胆な作品を手掛ける女性監督が増えていることに言及し、「“女性ならではの繊細な視点”などクソ食らえだ」「そういう女性監督たちに君も親近感を持っている?」と問うと、ファルジャ監督も「私の思いはまったく同じ」と同意。様々な場面でそういった扱いを受け、世界の“偏り”を感じ続けているからこそ女性の監督が増えており、「彼女たちが表現したい内容はとても興味深いんです」と返している。ファルジャ監督はジェニファー・ケントの大ファンだといい、『ナイチンゲール』における権威や政治的支配などの描写には大きな衝撃を受けたそうだ。また、「多くのフィルムメーカーにホラーやジャンル映画に挑戦してほしい」「この世界なら“生の感情”をぶつけられますから」とも付け加えている。

対談の最後は、“生の感情”をぶつけた大胆な作品を手掛けるファルジャ監督に対するデル・トロの「残忍でいてくれてありがとう」「ぜひ今のままの君で続けてほしい」というとびきりの賛辞で締めくくられている。

『サブスタンス』
5月16日(金)全国ロードショー

(C)2024 UNIVERSAL STUDIOS

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