TikTokやYouTubeをよく使っている人なら一度くらいは動画を見たことがあるのではないでしょうか。白衣+ロン毛でなんとも怪しい風貌の歯科医・稲葉院長は2023年11月現在でTikTokのフォロワーが約35万人。YouTubeチャンネル「稲葉院長のあのネェ」は登録者が約15万人と大人気!
そんな稲葉院長は2021年に歯のお掃除専門の歯科院「お口プラス」を五反田にオープン。その当時に一度体験取材をさせていただいたのですが、マッサージチェアでVRを見ながら治療をしてくれたり、治療に海外のミネラルウォーターを使っていたり、前代未聞かつ至れり尽くせりのサービスが激しく印象に残りました。
マッサージチェアでVRを見ながら歯のメンテナンス! 五反田に誕生した最先端の歯科医院「お口プラス」に行ってみた https://t.co/rckbma2Mon#getnews#ガジェット通信pic.twitter.com/25lbvy9kAw—ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) December 19, 2021
稲葉院長の「お口プラス」が名古屋にもオープン
それから約2年。着実にSNSでの人気も「お口プラス」の知名度も上昇し続け、このたび稲葉院長の出身地である名古屋に「お口プラス」の2号店(正式名:お口プラス 名古屋名駅院)がオープンしたとのこと!
「交通費を出すんでぜひまた取材に来てください」というありがたいお誘いをいただいたので、2年ぶりに稲葉院長と会いに行ってきましたよ。
名古屋院はJR名古屋駅西口を出て徒歩2~3分ほど。名古屋市内、愛知県内どころか東海地域全域からもアクセスしやすい抜群の立地にありました。
院内に入ると、普通の歯医者さんなら販売品の歯ブラシなんかが並んでいそうな場所に稲葉院長のグッズがあったりします。さすがすぎる……。
歯医者なのにチョコまで売ってるし!
さすがに食べても虫歯にならないチョコとかだったりするのかな? なんて思っていると……
「そのチョコ、チロルチョコなんで(ケアしないと)虫歯になりますよ~」と稲葉院長が登場! 相変わらずお元気そうで……!!
五反田店と同じくマッサージチェアで治療
まずは名古屋院の院内から見学をさせていただくことに。五反田院で好評だったことはそのまま取り入れ、ノウハウを活かしながら作ったという院内はもちろん治療用の椅子ではなくマッサージチェアが設置され、VRゴーグルや口腔がんのチェック装置も完備!
五反田院よりも院内が広いことを活かして診察室は開放感のある作りになっていて、よりリラックスして治療を受けられるようになっていました。
スタッフ全員がSNS発信で認知度がアップ
五反田院をオープンして以来、稲葉院長が特に力を入れてきたのは院長自身だけでなく歯科衛生士などのスタッフも全員TikTokなどで発信をするということ。
“普通”の歯科衛生士としてお口プラスに入社した名古屋院スタッフのれもんてぃさん(写真右)は、これまでTikTokはまったく使ったことがなかったのですが、入社をきっかけに投稿を始めることになりました。
最初は戸惑いながらも、院長と同じくエンタメに振り切った投稿を続けていると、次第にれもんてぃさんの投稿を見たという患者さんが来院するように!
@dh_lemon 院長にプレゼント #歯科衛生士#歯科衛生士の日常#お口プラス#お口プラス名古屋名駅院#歯医者#歯医者さん#プレゼント#プレゼントにおすすめ @稲葉将太長髪院長⚕️♬ オリジナル楽曲 –れもんてぃー –れもんてぃ
投稿がきっかけで来院された患者さんはすでにスタッフの人柄や性格などを知ってから来院するため、初診のときからスタッフと患者さんの距離が近く、歯医者に対して恐怖心や悪いイメージを持っていないことがほとんどなのだそう。
確かに、歯医者さんって行ってみないと自分に合う歯医者かどうかわからないことが多いけど、自然体で楽しい投稿をしていたら雰囲気が伝わるのは間違いないはず!
まさか自分も発信することになるとは思っていなかったれもんてぃさんでしたが、楽しく発信をおこなうことの大切さを感じ、今ではとてもやりがいを感じながらお仕事できているそうです。
また、TikTokでのライブ配信に特化して配信しているスタッフもいたり、全国から連日ファンが治療に通うインフルエンサー歯科衛生士もいたり、稲葉院長以外も着実に育っているのがすごい!
この日はスタッフのモモのすけさんが隙間時間でライブ配信をおこなう様子も見ることができました。ライブ配信では視聴者からギフト(課金アイテム)が贈られることもありますが、その収益はスタッフが100%受け取ることができるシステムなのだそう。そりゃあみんなやる気を出して発信しますよね!
スタッフ全員が積極的に発信をしつつ、五反田で人気を博した「お口プラス」のサービスはそのまま。1回あたりの治療時間も1時間と長く、ゆっくり丁寧に治療を受けられるので「楽しかった!」と満足して帰る患者さんがとても多いのだそうです。
9月スタートのオンライン診療“オンラ院”も好感触
そして「お口プラス」では9月から歯医者では珍しいオンライン診療院の“オンラ院(オンライン)”もオープン!
オンラインではさすがに治療をすることはできませんが、歯医者に行く前に「この症状だったら歯医者に行くべきか」などと相談できたり、歯医者に通っているけど「セラミック1本10万円と言われたけど高いのか安いのかわからない」「質問したら先生が不機嫌になって聞けなくなった」なんて不安になったときにセカンドオピニオン的な役割を担うことを目指しているのだそう。
具体的な診察もレントゲン写真と口腔内写真があれば遠隔でもかなり正確にできるそうで、しっかり受診したい場合は歯医者でそれらの画像をスマホで撮影させてもらえればOK。全然知らない先生にセカンドオピニオンを頼むより、稲葉先生のように素性が知れている人に診てもらえたほうが安心できますもんね。
サービスを開始して以来、地方に住んでいてなかなか「お口プラス」に来院することが難しかった人からの相談が殺到しているそうですし、なんと歯科衛生士さんによるお口のお悩み相談なら30分間無料で受けられるとのこと!(歯科医師や稲葉院長のカウンセリングは有料)
読者の皆さんにも、無料で相談できるならちょっとやってみようかなという方も多いのではないでしょうか?
稲葉院長「歯医者は怖くない場所と広めたい」
こういった活動の根本にあるのは、稲葉院長の「歯医者は怖くない場所だと広めたい」という強い想い。近年はダイエットや健康に関する認知がだいぶ広まりましたが、歯の健康に対する意識が高い方はまだ少なく、全員が定期的に歯科健診を受けるとするなら歯医者の数自体も全然足りていないのだそうです。
SNSでの発信や「お口プラス」の展開のほかにも、最近ではオリジナル楽曲・MVを制作して渋谷の街頭ビジョンで放映するなど、あらゆる角度からの活動がすごい!
この「はみがき子チョコバナナ」という楽曲もこれまでの歯磨きソングのように歯磨きを押し付けるのではなく、「別に甘いものも食べていいんだぜ」というメッセージを込めたポジティブな楽曲だったりします。確かに、「甘いものは虫歯になるぞ!」と脅すようなメッセージより、「ちゃんと歯磨きすれば大丈夫!」という伝え方のほうが歯医者に怖いイメージが植え付けられなくて済みますよね。
奇想天外な動画を発信し、全力でおふざけしているようで、実は楽しくポップに歯医者の怖さを払拭しようと活動し続けている稲葉院長。久々にお話しさせていただくと、やっぱりこの人はすごく考えて活動されているんだなと実感しました。
引き続き稲葉院長や「お口プラス」の今後の活動にも注目していきたいと思います!
店舗情報
お口プラス 名古屋名駅院
愛知県名古屋市中村区椿町14-7 TRUNK椿町 8階
お口プラス ホームページ(オンラ院もこちらから)
https://okuchiplus.jp/ [リンク]
(執筆者: ノジーマ)