情報バラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)が4月22日に放送された。この日は京都府民のある特性が紹介され、賛否が集まっている。
この日、番組では新企画「CO2削減のコーナー」が始動。スタジオでライトひとつの状態でチコちゃんとMCのナインティナイン岡村隆史(51)がさまざまな特集をまとめたVTRを視聴し、トークするコーナーになっていた。
この日取り上げられたのは「地域によることばの違い」。その中で、「行けたら行く」という言葉を取り上げ、関東では「実際には行く気がない」のにその言葉を使っているケースが38%、関西では71%だと紹介された。
関西では人間関係が濃厚のため、察しの文化があるとのこと。一方、関東はさまざまな地域から人が集まるため、はっきり言わないと伝わらず、このような差が出ていることが紹介された。
また、番組では京都の察しの文化についてよりフィーチャー。「おしゃれな服ですね」と言われた場合、他の関西圏の人たちは素直に受け取るものの、京都府民は「小バカにされた」と受け取るとのこと。さらに「元気なお子さんやね」と言われた際には「うるさかったですか?」と謝ってしまうといい、お茶をもう一杯勧められたときには、「帰った方がいいんかな?」と思うという。
さらに、「娘さんピアノ上手ですね」と言われたら、「静かにして」という意味に受け取るといい、「綺麗な手やね」と言われたら「家事をやってないのね」になるとのこと。また、「丁寧な仕事してはりますな」は「仕事遅いな」という意味かもしれないと察すると紹介された。
この特集に視聴者からは「京都怖いな!」「京都恐ろしすぎて笑った」「京都の人、本当に褒めるときどうしてるんだろう…」といった面白がる声が聞かれることに。
一方、ネット上から、「京都へのネガキャン」「みんながみんなこうじゃないから!」「これネタにするのやめて」という京都府民からの訴えも聞かれていた。
「京都の人が褒め言葉を実は真逆の意味で使っているというのは、ネット上でもスラングとして使用されているほどの有名なネタ。一方、この性質が広まりすぎてしまったあまりに、実生活に影響が出てしまったという人も。褒めたつもりが嫌味に受け取られてしまったというケースもあるようです。今回『チコちゃん』という発信力の強い番組が紹介したことで、京都の人の褒め言葉はますます難しくなりそうです」(芸能ライター)
県民性の特集とはいえ、京都府民からはあまり喜ばれない企画となってしまっていた。