寒い日に飲めば、体の芯まで温まるスープ。 私の暮らしているフランスでも、この時期にはよくスープが作られています。
健康を気遣うフランス人女性たちの間で特に人気なのが、カボチャにニンジン、甘味の強いポロ葱にジャガイモなど、好みのお野菜をたっぷり使った美容スープ。
スパイスをプラスして、味に広がりを持たせるのがフランス流です。口当たりの良いクリーミーな、フレンチスタイルの美容スープのレシピをご紹介しましょう!
食べてキレイに! 美容スープの美肌効果
レシピに入る前に、今回紹介する「サツマイモとニンジンの美容スープ」の栄養についてご紹介しましょう。
食物繊維たっぷりで腹持ちのよいサツマイモは、腸内環境の改善に役立つお野菜です。美肌を作るビタミンCはもちろん、強い抗酸化作用のあるビタミンEやベータカロテンも豊富。
ニンジンもサツマイモと同様、美肌にはたらきかけるベータカロテンがたっぷり! ニンジンに含まれるベータカロテンは、油と一緒に摂ると吸収率がアップ。今回はバターを使って、より美肌に効果的なスープを作ってみましょう。
いずれのお野菜にも、体内の酸化を防ぐアンチエイジング効果や、免疫力を高める効果が期待できます。
そんな美容野菜に加え、代謝を促し、美肌を作る”唐辛子”と、ダイエット効果の期待できる”クミン”をプラスしているのもポイント。クミンには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあることは、研究でもわかっています。
サツマイモとニンジンの美容スープ
Photo by 鈴木香穂里
サツマイモとニンジンのスイートな味を主役にしつつ、ピリリとした一味唐辛子とクミンをアクセントにしているのがポイントですよ!
【材料】(4食分)
サツマイモ・・・1本
ニンジン・・・1本
玉ねぎ・・・1/2コ
クミンパウダー・・・小さじ2~3
一味唐辛子・・・小さじ1/2
塩・・・適宜
牛乳・・・400~500cc
バター・・・20g
生クリーム・・・適宜
ハチミツ・・・適宜
パセリ・・・適宜
【作り方】
1. サツマイモとニンジンはよく洗い、皮ごと一口大にカットします。玉ねぎは皮をむいてから、一口大に切りましょう。
2. 鍋に水を張り強火にかけて、サツマイモ、ニンジン、玉ねぎを茹でましょう。水から茹でることで、甘みが増しておいしくなりますよ。
沸騰したら中火で15~20分、柔らかくなるまでじっくり煮ます。
3.ミキサーに2と、2の茹で汁200cc、クミンパウダー、一味唐辛子、塩を入れて撹拌し、ピューレを作ります。すぐに食べないようでしたら、ピューレの状態で冷凍保存しても◎。
4.鍋に3を入れて弱火にかけ、牛乳を少しずつ加えながらよく混ぜます。牛乳の量はお好みの濃さになるように調整してください。
火を止めてからバターを加え、よく混ぜながら溶かしていきます。味が足りないようなら、塩を加えてください。
より濃厚に仕上げたい場合は、生クリーム大さじ2を加えて。甘さが足りないようでしたら、ハチミツ大さじ1を加えてくださいね。
5. 器に盛り、一味唐辛子(分量外)を振りかければ完成です。お好みで軽く泡立てた生クリームとパセリを飾ると、より美味しそうな見た目になりますよ。
冷凍すれば、好きなときに楽しめる!
牛乳を入れてしまうと長持ちしなくなるので、サツマイモとニンジンをピューレにした状態で冷凍保存しましょう。そうすれば、約1ヶ月はもちますよ。
食べるときは、プロセス4からはじめればいいので、短い調理時間でスープが完成!
このスープ、1食分をパンと一緒にいただけば、かなりお腹にたまります。お腹に優しいので、朝食や夜食にもいいですよ。お好きなパンを添えて、ボナペティ!
参考:Complementary Therapies in Clinical Practice
(レシピ製作・トップ画像:鈴木香穂里)