ランニングを朝の習慣にしているtwitter創業者のジャック・ドーシーなど、ビジネスで成果を上げている人の中にはランニングを習慣にしている人が多いようです。
皇居のランニングコースを走るランナーの54%が年収700万円以上という調査結果もあり、仕事でのパフォーマンスアップに影響するランニングの効果についても注目されるようになっています。
ランニングはどんな点で仕事での成果を上げるのに役立つのでしょうか。
ストレスが軽減され前向きな気分になる
有酸素運動はストレスを緩和させる効果があることがわかっています。ランニングをすると多幸感をもたらすβエンドルフィンや、「幸せホルモン」と呼ばれ心を安定させる効果があるというセロトニンという脳内物質が脳内に分泌されます。これらの物質はリズム運動により分泌が促され、ストレス耐性を高めてくれるそうです。
経団連初の女性役員である吉田晴乃さんは週末には40キロのランニングを習慣にしているそう。吉田さんが走る理由は、「脳死したいから」。会社を出ても家に帰っても四六時中仕事のことが頭から離れなかった吉田さんですが、走ることで仕事のことを考えない時間を作り出したそうです。
自分なりのストレス解消方法があり、うまく気分の切り替えができるというのもビジネスパーソンに求められる資質ではないでしょうか。
発想力がアップする
京都大学の久保田競教授によると、ランニングをしているときには判断力や決断力、思考、学習能力などを司る前頭前野が活性化され、発想力が高まると考えられているそうです。
TSUTAYAの経営などを手がけるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社社長の増田宗昭さんは、渋谷のオフィスから二子玉の蔦屋家電までお店のことなどをイメージしながらランニングするそう。走りながらだとアイデアがどんどん湧いてくるそうです。
自分に自信がつく
ランニングは自己肯定感やセルフイメージのアップにも効果的です。走った後の達成感やランニングを習慣にして継続できているという感覚は、自信につながっていきます。
「CYCLE」のインタビューによると、ベネッセホールディングス会長兼社長である原田泳幸さんは毎朝の運動が習慣で、週2日はスイミング、残りの5日は10キロのランニングを欠かさないそうです。
また64歳で始めたトライアスロンでは、それを乗り越えたときの達成感や充実感が経営者にとって必要な集中力や持続力にもつながると「日経Goody」で語っています。
私も走っていると嫌なことをすっかり忘れているという経験があります。ランニングは気分がすっきりして前向きな気分になるので健康面だけでなく精神的な面でも効果が期待できると思います。
お金もかからないし、すぐに始めることができ、ダイエットや美肌効果など女性にとっては嬉しい効果も。何か運動を始めたいと思っている人は、仕事にもいい効果が期待できるランニングを始めてみてはいかがでしょうか?
【参考】『ランナーズ2010年9月号』ランナーズ、からだカルテ、ログミー、日経ビジネスオンライン