南アフリカの会社Fuzzy Logic社が児童書(子供向けの本)にARの技術を加えたシリーズ作品の制作に向け、Kickstarterでクラウドファンディングを開始した。
AR児童書
児童書にAR技術を加えた本の制作を試みるFuzzy Logic社だが、既に一作目の制作を開始している。
現在制作しているAR児童書は、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」のお話で、Fuzzy Logic社の「ヘンゼルとグレーテル」は、ARサポートに加え、フルカラーのイラストが特徴であるとのこと。
現在ARアプリの方の開発を進めており、プロトタイプを完成させた段階にある。
プロトタイプのアプリはGoogle Play Storeからダウンロードできる。
または下記のリンク先のKickstarterのページからも試遊できる。
https://www.kickstarter.com/projects/fuzzylogic/stories-to-life-an-augmented-reality-childrens-boo?ref=project_link
クラウドファンディングについて
Fuzzy Logic社がAR児童書シリーズの第一作品目の完全版を制作するため、Kickstarterに打ち出したクラウドファンディングは、目標金額35,000ポンド(約390万円)設定の2017年5月18日締め切りである。
集められた資金のほとんどが本の制作とARアプリ開発に当てられるという。
投資金については、10ポンド(約1100円)提供すれば本のPDFコピーを一枚とアプリの無料ダウンロードが確約される。
さらに、1000ポンド(約11万円)提供すれば様々な特典を手に入れることができる。
その特典とは、南アフリカにあるFuzzy Logic社で七日間の滞在を認められ、滞在期間中はARコンテンツ制作のプロセスを教わったり、ホロレンズを試遊したりできる他、Knysna Foresという南アフリカの大自然で象を始めとした野生の動物達を見られるツアーに参加することができる。
VIPとして扱われることが確約され、なんと、専属運転手も付けてもらえたり、制作チームのサイン入りAR児童書をもらえたりなどという恩賞もあるという。
約11万円で南アフリカにツアー付きの七日間滞在を安全にできるとすれば、決して高い値段ではないだろう。
クラウドファンディングは下記のリンクから。
https://www.kickstarter.com/projects/fuzzylogic/stories-to-life-an-augmented-reality-childrens-boo?ref=project_link
なお、クラウドファンディングが成功すれば、Fuzzy Logic社は2017年12月までに「ヘンゼルとグレーテル」AR児童書を発送する予定であるとのこと。
児童書がARになるということ
とび出す3Dの絵本を読んだことがある人はいるだろうか。
子供の頃にあの絵本を読んだときの記憶を思い出すと、とてもキラキラした気持ちで1ページ1ページを開いていたことを思い出す。
ページをめくれば自然がとび出したり、怪物がとび出したり、お城がとび出したりする絵本を初めて見たときは、固定観念を破るショッキングなものであった。
AR児童書はそれを遙かに超える衝撃となるだろう。
例えば、ハリーポッターやディズニーなど、魔法が登場する絵本がARになったらどうなるだろうか?
空飛ぶ車や、小人たちが踊り歌うところ、ヒーローが仲間のピンチを救うところ、本を開くと魔法の世界が広がることが当たり前の時代が来たら、これまでと違った形で子供達に夢を与えられるかもしれない。
教育的な面を考えても、動物がARで浮かび上がる動物図鑑なども大いに活躍することだろう。
Fuzzy Logic社のこのクラウドファンディングは、その未来への第一歩なのであると考えられる。
参照”VRFocus
URL:https://www.vrfocus.com/2017/04/stories-brought-to-life-with-ar-childrens-book/
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