海外メディアUploadVRは、2017年4月15日の記事において、Fallout 4 VRに関するAMD幹部の発言を報じた。
2017年4月11日から13日までイギリス・ブリストルにおいて、VR World Congress 2017が開催されていた。
同イベントはアメリカ大手半導体メーカーAMDが主催していたのだが、会期中に同社ヴァイス・プレジデントのRoy Taylorはリリースが期待されているVRゲーム「Fallout 4 VR」に関して以下のように発言した。
私が考えるにFallout 4 VRは革新的なタイトルだ…
それはわれわれのVRに関する考え方を変えてしまうだろう。それはまさにVR業界を刷新するものになるだろう。
同氏は、同タイトルのVR業界への影響をマリオシリーズやソニックシリーズの登場にも喩えている。
同タイトルに言及した発言として、本メディアでは以前に同タイトル開発者が「今まで誰も見たことのないゲーム」になると言ったことを報じている。
今回の発言は、同タイトルの開発者以外の部外者が発言したものであるだけに、同タイトルへの期待がVR業界全体に波及していることを示唆している。
オープンワールドのアクションRPGである同タイトルがVRに移植される際に懸念されるのは、移動システムの構築である。既存のVRゲームでは、移動場所を指定するとその場所にジャンプあるいはテレポートするシステムが採用されている。
しかし、自由に移動すること自体が魅力であるオープンワールド・タイプの同タイトルで、移動の描写としてジャンプやテレポートを採用するのはゲームへの没入感を大きく削ぐことになるだろう。開発者たちもこのことに気付いており、既存のVRゲームにおける移動システムとは異なるアプローチをしていると述べている。
同タイトルがオープンワールドのアクションRPGというジャンルのVRゲームとして成功するならば、VRゲーム業界は一気に既存のコンソールゲーム業界なみに成熟した市場になる可能性がある。というのも、「Fallout 4」のVR移植が成功すれば、そのほかの「オープンワールドのアクションRPG」タイプの人気タイトルのVR移植が進むことが予想できるからだ。
いずれにしろ、同タイトルのデモ版はE3 2017で披露されることはほぼ確実である。同イベントが開催される6月には、同タイトルの全貌が明らかになるだろう。
Fallout 4 VRに関するAMDヴァイス・プレジデントRoy Taylorの発言を報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/amd-vp-fallout-4-vr-industry-changer-mario-sonic/
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