海外メディアUploadVRは、2017年2月13日の記事において、8iが「Holo」開発のための資金調達に成功したことを報じた。
同メディアによると、2017年2月13日、スタートアップの8iはフォトリアルなキャラクターをスマホにAR表示するアプリ「Holo」の開発のために2,700万ドル(約30億円)の資金調達に成功したと発表した。
写真からフォトリアルなVRキャラクターを制作する技術をすでに開発していた同社は、そのフォトリアルなキャラクターをARスマホアプリ開発に流用したことによって、今までに例のないリアリスティックなキャラクターが動き回るAR体験を可能にした(下の動画参照)。
同アプリについて、同社は以下のような説明をしている。
「Holo」とは、お気に入りのセレブ、ブランド、そしてキャラクターのホログラムを使って簡単にMR(Mixed Reality)コンテンツを作れるコンシューマー向けモバイルアプリです。
ユーザーはホログラムを追加した現実世界に関する動画や画像を、SNS等を使って友だちとシェアできるのです。
同アプリは、あくまでエンターテインメント系アプリに分類されるものであるが、従来のARアプリが見た目でそれとわかる3Dオブジェクトや2Dアニメーションをオーバーレイ表示していたのに比べると、そのビジュアル体験はかなり革新的である。
そして、この同アプリの革新性が2,700万ドルという巨額の資金調達に成功した理由であろう。出資した企業には、ワーナーブラザーズ、中国のBaidu、Verizon等が名を連ねている。
なお、同アプリはその機能の実現にTangoを利用しているため、Tango Readyなスマホでなければ使用できない。それゆえ、現時点ではLenovo製のPhab 2 Proでしか起動しない(近い将来、Asus製のZenFone ARも加わるだろう)。また、現在のバージョンはベータ版となっており、同社によれば、ユーザーとARキャラクターとのインタラクションおよびARキャラクターの限界に関してテストをしている、とのこと。
Tango Readyなスマホはまだまだ少ない状況だが、スマホによるAR体験が進化するためには必須なOSとなるかも知れない。
8iが「Holo」開発のための2,700万ドルの資金調達に成功したことを報じたUploadVRの記事
http://uploadvr.com/8i-27-million-holo/
「Holo」公式ページ
https://8i.com/holo
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