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MelodyVRが22.6億円を調達、アメリカでのサービス展開へ


VRでも音楽で盛り上がる

MelodyVRがアメリカへ


VR業界におけるYouTubeを目指す音楽×VRのサービスを提供しようとするイギリス発のスタートアップ企業、MelodyVRがEVRホールディングスを通じて1,500万ポンド(22.6億円)を調達した。


資金の大半(1,000万ポンド)はEVRホールディングスがロンドンAIM取引所に新株式を発行して得たものだ。残りの500万ポンドは、MelodyVRを設立したAnthony MatchettとSteven Hancockに株式を売却したことで追加されたものだという。


この資金により、コンテンツライブラリの拡充やコンテンツ制作能力の増強を図るだけでなく、イギリス国内やアメリカを中心とする海外でのサービス展開を狙うようだ。


MelodyVRの計画


MelodyVRで音楽を楽しむ

VRを使えば人気アーティストのライブを特等席で見られる


MelodyVRは、アーティストのライブ映像やプロモーションビデオをVR映像で提供することを目指している。アーティストやレーベルがYouTubeの公式チャンネルを通して動画で新曲や音楽イベントのプロモーションを行っているように、将来はMelodyVRでVR映像を使ってプロモーションを行うようになるかもしれない。


サービスの現状


しかし、MelodyVRはまだ正式にサービスを開始していない。一部の国に参加者を限ったクローズドベータテストは昨年の12月に開始されているのだが、それから1年近くが経った現在でもあらゆる人がサービスを利用できる状態にはなっていない。


これには著作権の問題(音楽に関する権利の扱いが国によって異なり、レーベルやアーティストとの契約が複雑になる)やVR映像クオリティの低さ(デバイスの性能によって画質が制限されてしまう)が原因になっているようだ。


コンテンツの拡充


MelodyVRがサービスを開始しても、楽曲・映像を提供するアーティストが少なければ人気を獲得することは難しい。


同社はこの部分に力を入れており、既にワーナーミュージック、ソニーミュージック、ユニバーサルミュージックとのライセンス契約を発表している。今月の前半には、さらにロックネーションとの契約がここに加わった。


過去にはロックバンドKissとの契約が伝えられている。サービスの開始時にはさらに多くのアーティストをVR映像で見ることができるようになりそうだ。


マルチプラットフォームでの展開


MelodyVRのクローズドベータテストで用いられているVRプラットフォームはGear VRだが、MelodyVRはサムスン製スマートフォンを所有している音楽ファンだけのためにサービスを構築しているわけではない。


将来的にはOculus Rift、Gear VR、HTC Vive、Google Daydream、PSVR、Android、iOS用のアプリが登場することが予告されており、各種VRヘッドセットやスマートフォンで同社のサービスを利用できるようになるはずだ。


また、6月にはマイクロソフトとのパートナーシップが発表されている。この提携により、全てのWindows MRヘッドセットでMelodyVRのアプリがサポートされるという。


マイクロソフトからMelodyVRに対して資金も提供されることが発表されているが、その金額は不明だ。


アメリカでのサービス展開


MelodyVR

アメリカでの事業に力を入れるMelodyVR


MelodyVRが調達した22.6億円の使用目的は大きく二つに分けることができる。


コンテンツの充実


一つめは、サービスの中核となるコンテンツをより豊富でより質の高いものにすることだ。


契約するレーベルやアーティスト数を増やすため、あるいはライブ映像を撮影したり360度映像を制作したりする技術を高めるために資金が使われる。優れた技術によって映像の臨場感が高まることになるだろう。


MelodyVRはVRハードウェアを開発する企業ではないのでハードウェア的な制約は残されるが、技術の向上によって小さいファイルサイズで高画質な映像を楽しむこともできるようになるかもしれない。


国内外でのサービス展開


MelodyVRは、イギリスだけでなく国外でもサービスを展開していきたいとしている。中でも、アメリカは重要市場と考えているようだ。


この追加資金によってアメリカを中心に事業を拡大し、アメリカ国内でのインフラを整備することができるという。さらに、南米、アジア、オセアニアへのサービス展開も過去のプランを前倒しして進めることができそうだ。


EVRのCEO、Anthony Matchettによればアメリカは「彼らが成長するための肥沃な環境」だという。アメリカだけでサービスを展開するわけではなく、長期的に成長してグローバルに音楽エンターテイメントを届けていくための重要市場としてアメリカが位置づけられている。


 


現時点でサービス展開の具体的な時期は発表されていないが、アメリカで成功すればアジアを含む他の地域へも拡大することが予定されているようだ。日本でも、好きなVRデバイスを使ってアーティストのライブ映像を楽しめるようになるかもしれない。


 


参照元サイト:Music Business Worldwide

参照元サイト:VR Room


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