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VR音楽のYouTubeを目指すMelodyVRが製品のリリースを遅らせている理由


MelodyVR


人気のあるミュージシャンのライブやアイドルのコンサートで前列中央の見やすい席を確保するのは難しい。良い席は単に値段が高いだけではなく競争も激しく、希望通りの場所でパフォーマンスを見られるのはごく一部のファンだけになってしまう。


しかし、VRアプリケーションを使えば自宅に居ながらにして最前列でライブを見る体験も可能になる。それどころか、ステージ上にカメラを配置してアーティスト側の視点を体験することすら可能だ。


MelodyVRが目指すのは、そうしたVRコンテンツを提供することである。


MelodyVR


MelodyVR

マイクロソフトとの提携も発表されたMelodyVR


マイクロソフトとのパートナーシップ


MelodyVRは6月、マイクロソフトとのパートナーシップを発表した。


この提携は2社の独占的な関係を示すものではなく、契約によってMelodyVRアプリがマイクロソフト以外のVRデバイスで動作しなくなる、といったことはないようだ。MelodyVRは、自社のアプリを全てのメジャーなVRプラットフォームで動作するものにしたいと考えている。


ただ、Windows MRヘッドセットがMelodyVRアプリの利用に適したデバイスになることは事実のようだ。


パートナーシップの発表時に、両社が協力してWindows MRヘッドセット用MelodyVRアプリを開発していくことが伝えられている。全てのWindows MRデバイスでMelodyVRアプリが動作することが予定されているため、VRでミュージックビデオやライブ映像を見るためにWindows MRデバイスを購入するユーザも出てきそうだ。


マイクロソフト側はWindows MRデバイスの広告やキャンペーンでMelodyVRアプリを利用することも考えているようなので、ヘッドセット購入者にMelodyVRの映像コンテンツが提供されるようなキャンペーンも開催されるかもしれない。


VRの音楽におけるYouTubeを目指して


かつて動画共有サイトには著作権を無視して音楽や音楽を含む動画がアップロードされていたが、今ではアーティストやCDレーベルの公式チャンネルがミュージックビデオや視聴用動画をYouTubeにアップロードして広告に利用するようになっている。


MelodyVRはVR動画でYouTubeと同様のことを実現しようとしており、白塗りのメイクが目立つアメリカのロックバンドKissのような有名アーティストとも契約している。


同社は昨年の12月から一部の国を対象にクローズドβテストを開始したが、まだ一般の消費者向けにはアプリケーションを提供していない。著作権の管理体制が国によって異なることもあるが、それ以上に問題となっているのはVRデバイスが抱える技術上の制約のようだ。


VR技術の問題


解像度の違い

低解像度はユーザを現実に引き戻す


ヘッドセットを付けてVR映像を見ると、まるで自分がVR空間に入り込んでしまったかのように感じられる。MelodyVRのコンテンツの場合だと、本当にライブやコンサートを最前列で見ているような体験ができるのが理想だ。


スクリーンドア効果


だが、現在のVRデバイスではまだそこまでの体験をすることはできないらしい。8月にMelodyVRを試したというBusiness InsiderのRob Priceは、スクリーンドア効果の発生に気付いている。


「アーティストの顔がボヤけてディティールが不明瞭になり、ピクセルが見える。ガーゼを通してみているように感じられた」そうだ。


こうした感覚を与えてしまう原因は、MelodyVRのVRコンテンツではなくそれを再生するデバイスの方にある。現行のVRデバイスが持つ解像度では、人間の目を完全に欺くには足りないのだ。


リリースの延期


MelodyVRは、次世代のVRヘッドセットが登場するまでサービスの提供を延期することを計画している。


同社は現在のデバイスが持つ解像度が不足していると考えているが、その発展スピードを楽観的に捉えてもいる。


「VR技術は昨年時点で悪くないものでした。今年は優れた品質になっており、来年には素晴らしいクオリティになっているでしょう」


現行のデバイスでMelodyVRのコンテンツを視聴するとスクリーンドア効果が発生してしまうが、これも6ヶ月から12ヶ月後には解消されると考えているようだ。


彼らはリリース時から音楽ファンに「良い」ではなく、感動できるような「素晴らしい」体験を届けたいと考えているのでまだ製品をリリースしていないという面もある。


 


コンテンツの性質がVRで見る内容として適していることは事実なので、あとはデバイスの性能が高まるのを待つばかりだ。


高解像度のVR映像を視聴できるデバイスが普及すれば、MelodyVRのアプリでアーティストが目の前に迫るようなパフォーマンスを楽しむことができるようになるだろう。


 


参照元サイト名:Insider

URL:http://www.thisisinsider.com/melodyvr-app-virtual-reality-music-highlights-hardware-problems-2017-9


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