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The VR/AR AssociationキックオフイベントにてVRの未来を担う企業からお金の話も飛び出した


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2017/07/06(木)渋谷FabCafeにて、株式会社DazzleのThe VR/AR Association (以下The VRARA)日本支部加盟、日本支部設立に合わせたキックオフイベントが開催されたので、今回はそちらの様子をご紹介いたします。


The VRARA日本支部代表 永山在朗氏から概要説明


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まずはThe VRARA日本支部代表 永山在朗氏から概要説明。


The VRARAはGoogleやSamusung等、グローバル企業がメンバーまたはスポンサーとして参加している、VR/ARのコンテンツエコシステムの全世界的な普及活動を目的として発足したNPO団体です。


今回発足された日本支部は、北米欧州の代表的な大都市、アジアでは上海・シンガポールなどに続いて38拠点目として活動が開始されました。


主な目的としてはThe VRARAのメディアパートナーを通じて技術のアピールと、ソリューションプロバイダーとそのソリューションを購入したいクライアントを結びつける役割を行うとのことで、The VRARAのSNSやYouTube、Podcastを通じて500万人へのリーチも可能となっています。


今回の登壇者紹介


本イベントの登壇者をご紹介します。


ダズル株式会社代表取締役CEO山田泰央氏


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10代からフリーランスプログラマーとして、ゲーム開発を行っていた山田氏。ソーシャルゲームの会社の設立が、現在の株式会社ダズルに繋がっています。ダズルではVRとゲームを手がけるノウハウを利用した、企画・開発・運営までワンストップで手がける高い組織力を持っています。


DVERSE Inc. CEO沼倉正吾氏


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続いてDVERSE Inc. CEO沼倉正吾氏。2014年米国にて立ち上げたDVERSE Inc.の主な事業内容は、VRコンテンツ、システム開発。


VRのBtoBを主に手がけており、現在は建築やデザインに向けた「SYMMETEY(シンメトリー)」というVR空間の中で、イメージの確認やコミュニケーションを可能にする、ビジネス向けソフトウェアを開発中です。


株式会社DMM.com 執行役員 山本弘毅氏


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DMM.comの動画配信事業部/電子書籍事業部の事業部長でもある山本氏。DMM.comでは動画配信プラットフォームとして、2016年の11月から正式にVR動画の配信を行っています。2017年の6月末時点では、1,800を超えるタイトルを配信しており、PSVR対応後は売り上げが急激に伸長しているようです。


 


パネルディスカッション


今回のメインセッションであるトークディスカッションの様子をご紹介いたします。


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Q1.最近のVR業界で「いいね!」したいことは?


山田氏


2016年はとにかく話を聞いてみようといった類のお問い合わせが数多く、マネタイズになかなかつながず、1からVRについて説明する機会が多かったが、2017年に入ると知識や予算をしっかりと持っている企業の方が増えてきた。


沼倉氏


ここ2年ほど、VR関係の報道が落ち着いてきたので、ここから落ち着いて考えられる時期に入ってきたのでいい傾向である。


山本氏


海外ユーザーがまだ少ないVRですが、DMM.comで配信している動画コンテンツの売れ行きは好調。


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ここまでのヒットは正直予想外であったが、VR動画サービスの売り上げ規模は2017年5月で2億を越え、現在ではリリース月の約4倍、今までで一番売れている作品で5000万以上と非常に好調な流れを見せている。


 


Q2.ぶっちゃけ儲かっている?


山田氏


タイトーステーションさんに提供しているVRゲーム、「ONEMAN VURGER(ワンマンバーガー)」の収入が月に数万円程度あるが、元々マネタイズが難しかった事を考えるとこれは大きな一歩。


沼倉氏


売り上げは皆さんが想像している以上に無い。スタートアップという事もあり、現在はそもそも製品がユーザーや市場に適合しているかどうか試している段階。


山本氏


先ほどもお伝えしたように、売れ行きは非常に好調。


Q3.日本のVR業界が今すべきことは何?


山田氏


VRのちょっとした体験や知識をぜひ持っておいて、実際に本格的VRが走り出した時にスタートダッシュを切れるような準備をしておいたほうが良い。


沼倉氏


とりあえず耐えるべき。VRにおけるハードやソフトやUI等が、共に成長して成熟するまではまだあと2年ぐらいかかると考えている。


ターニングポイントは2020年頃の5Gあたり。そこまでノウハウや地盤を固めていくのが重要。


山本氏


やはりVRは海外が圧倒的に進んでるので、日本の企業もある程度のリスクをかけてVRに力を入れて欲しい。


Q4.海外展開はどう考えている?


山田氏


海外のマーケットが大きいという事も意識してはいるが、まずはアジアの市場を中心に動いている。


沼倉氏


そもそも海外がメインなので、今後もグローバルスタンダードメインで開発をしていく。


山本氏


動画配信では、あまり海外展開は考えていないが、海外企業と何かお仕事をする可能性はあるかもしれない。


 


という事でThe VR/AR Association 日本支部キックオフイベントにて、VRの未来を担うゲスト陣から色々と面白い話を聞く事ができました。


今後もThe VRARAを通して、グローバルで活躍できる日本独自のVRの発展に期待したいです。


 


 


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