TOKYO, Jun 20, 2022 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、「デジタルイノベーション本部」を7月1日付で新設します。従来から当社は、通信ネットワーク技術、情報処理技術などのICTを組み合わせて製品の競争力強化を図り、高度なICTソリューション事業の新規発掘と拡大を担ってきました。今後、将来の多様なニーズに応えるため、デジタル戦略、デジタルプラットフォームおよびDX推進機能を拡張し、新組織として発足するものです。
三菱重工グループならではのデジタルイノベーションとは
上記の変革における具体的な取り組みとして、当社グループは自社が提供する個別機械システムの知能化・自律化にとどまらず、社会を取り巻く機械システム同士の協調、さらには社会システムの知能化を通じて“かしこく・つなぐ”ことで、安心な社会基盤の実現を目指します。
これまで当社は、長きにわたりプラントのデジタル運転制御(DIASYS Netmation)、プラントの遠隔監視自動運転(TOMONI)など各種デジタル技術を提供してきた実績があり、それら含め当社はDXの基盤技術として、長年の研究開発と実地検証に基づくモデル&シミュレーション技術、豊富な運転実績に基づくオペレーション&メンテナンスを通じたデータ収集とアナリティクス技術、多様な製品システムに適⽤してきたAI技術を蓄積しています。さらに、防衛製品等で培ってきたセキュリティ技術を組み合わせることで、安全かつ確実なソリューションの提供を⽬指します。
近年、個々の技術にとどまらず製品同士をまとめてデジタル最適化し運用可能とするテクノロジーの導入を目指しており、その全体像を「ΣSynX(シグマシンクス)」(注1)と命名しました。これは、複数の異なるお客様のデータ収集と分析が目的ではなく、特定の一つのお客様が運用する複数のプラントや機械をまとめて、そのお客様だけのためにデジタル最適化するものです。
今後、デジタル技術に関する当社ならではの運用データを活用し、製品群とデジタル技術の“かしこく・つなぐ”を一層加速することで新たなデジタル価値を提供していきます。
新組織の概要
上記のデジタル事業を強力に推進するために組織を新設します。
1. 当社グループ全体を俯瞰したデジタル戦略の方向性決定、データドリブンの基盤構築と横断的な運用、DX人材育成、ガバナンス、リソース最適化などに取り組み、戦略機能に注力します。
2. デジタルアセットの横断活用、エコシステム構築を通じてさらなる価値創造を目指し、ソフトウェアを中心としたデジタル製品関連のモジュラーデザインおよびデジタルプラットフォームの利用促進を組織横断的に行います。
3. 事業部門の顧客接点に関するデジタルサービス・アプリケーション開発および統合監視・オペレーションなどのデジタルプラットフォームにおけるアジャイル開発機能(注2)を取り込み、デジタルエクスペリエンス推進やデジタルプラットフォーム開発に注力します。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/22062001.html
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
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