リーガルテック株式会社は、バーチャルデータルーム(VDR)「リーガルテックVDR」に、大規模言語モデル(LLM)を活用した生成AI「AI孔明」を統合したことを発表した。
「リーガルテックVDR」へ生成AI「AI孔明」を統合
リーガルテック社は知的財産とリーガルテック分野において、最先端のAI技術を活用した多様なサービスを提供。
プライベートAI特許管理システム「MyTokkyo.Ai」の提供をはじめ、知財ポータル「Tokkyo.Ai」の運営、知的財産の取引を支援する「IPマーケットプレイス」、オープンイノベーションを促進する「Innovationマーケットプレイス」を展開し、企業の知財戦略を強力にサポート。
また、機密情報を安全に管理・共有できる「リーガルテックVDR」や、知財契約管理を効率化する「keiyaku.ai」、オンライン商標サービス、さらに知財判例・訴訟検索を可能にする「LegalSearch」を提供し、知的財産の管理・活用を総合的に支援している。
リーガルテック社はこの度、バーチャルデータルーム「リーガルテックVDR」に、大規模言語モデルを活用した生成AI「AI孔明」を統合した。
会計士に業務効率化が求められる背景には、企業の会計・税務業務の複雑化や規制強化がある。
加えて人手不足が深刻化し、一人当たりの業務負担が増大。
クライアントのDX推進に伴い、迅速な対応が求められる中、AIやクラウドの活用による業務効率化が不可欠となっている。
また、監査や税務申告の品質向上とコスト削減の両立が課題であり、会計士の役割がデータ分析やコンサルティングへシフトする中で、効率化が競争力強化の鍵。
「リーガルテックVDR × AI孔明」の統合により、これまで手作業で行っていたリスク分析、財務データ解析、規制チェック、投資判断のための情報整理のプロセスをAIが自動化し、業務の効率を飛躍的に向上させるとともに、より迅速かつ正確な意思決定を可能にしてくれる。
リーガルテック社は今後もAI技術の進化を取り入れ、会計市場向けVDRの高度化と市場拡大を推進していくと説明。
将来的には、ブロックチェーン技術を活用した金融取引の透明化や、スマートコントラクトによる契約締結の自動化などの新機能を開発し、金融取引のさらなる効率化を実現する予定だ。
「リーガルテックVDR×AI孔明」統合の主なメリット
1.LLM生成AIによる財務データのリアルタイム解析
●企業財務データ・投資レポートの自動要約
・「この企業の財務リスクを要約してください」と質問すると、AIが収益性、流動性、成長性の観点から重要なポイントを抽出。
・M&Aや企業融資の際、短時間で企業の財務状況を把握し、投資判断を迅速化。
●市場動向・経済指標の自動分析
・AIが市場データを解析し、投資リスクの早期警告を実現。
・例:「この国の経済指標の推移を分析してください」→インフレ率、GDP成長率、金利動向などを自動抽出。
2.融資審査・リスク管理の精度向上
●銀行・証券会社の融資審査を高速化
・AIが企業の信用スコア、財務情報、過去の取引データを解析し、融資リスクを数分で評価。
・例:「この企業の信用リスクを分析してください」→債務履行能力や貸倒リスクを判定。
●コンプライアンスリスクの事前検知
・AIが取引データや顧客情報を解析し、AML/KYCリスクを評価。
・例:「この取引はAML規制に違反する可能性がありますか?」→AIが取引履歴を分析し、疑わしい取引を検知。
3.投資判断・M&Aデューデリジェンスの高速化
●M&A契約書・財務報告書の要約と分析
・AIが買収対象企業の契約書を解析し、独占禁止法違反の可能性、未払い債務、訴訟リスクなどを抽出。
・例:「このM&A案件の主要リスクをまとめてください」→AIが契約データからリスク要因を要約。
●ポートフォリオ管理の最適化
・AIがファンドマネージャー向けに、資産のリスク分散や最適な投資配分をアドバイス。
・例:「このファンドのパフォーマンスリスクを評価してください」→市場リスク・流動性リスクなどを解析。
4.多言語翻訳でグローバル金融取引を加速
●クロスボーダーM&A・国際金融取引の効率化
・日本語・英語・韓国語・中国語・フランス語・ドイツ語の6ヶ国語に対応。
・海外投資家との契約交渉や国際金融機関向けの報告書作成が迅速化。
●多国籍企業の規制適合性チェック
・例:「この契約書の日本語版と英語版の相違点を確認してください」→AIが自動比較し、リスクポイントを抽出。
5.監査ログ・コンプライアンス対応の強化
●金融機関の監査業務を高度化
・AIがトランザクションデータの異常検知、規制違反の可能性のある取引を特定。
・例:「過去6か月間の取引の中で異常値があるものを抽出してください」→AIが不正リスクのある取引を即時特定。
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