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謙虚な自信を持ち、周囲から「頼もしい」と認めてもらえ!


相手からの信頼を得て良好な人間関係を構築するには、相手に「頼もしい」という印象を与えることが大切です。では、頼もしさを培うにはどんな態度が必要か。どんな言動を心掛けるべきか。その答えの1つが「謙虚な自信」です。ここでは「謙虚な自信」を得るために大切な心構えを考えます。【週刊SUZUKI #128】

相手に「頼もしい」という印象を相手に与えることは、人間関係を構築する上で極めて重要です。相手があなたを頼もしいと思うとき、そこには「信頼」が生まれています。この信頼こそが、良好な人間関係には不可欠です。どちらかの一方通行ではなく、双方が相手を信頼し合う関係こそ、「外交」で目指すべきゴールと言えるでしょう。

では、どんなときに「頼もしい」という印象を与えるのか。私が思う頼もしさとは、「謙虚な自信」を持つことです。自分のスキルや能力、経験に確かな裏付けを持つ一方で、それらをひけらかさず、他者への敬意や学ぶ姿勢を忘れないことです。こうした姿勢が周囲に自然と伝わり、頼もしいという印象を与えるのです。

謙虚な自信は、普段の言動で示すことが大切です。例えば、分からないことを素直に尋ねるのも1つです。自信がある人ほど、自分の知らないことを認める勇気を持っています。見栄を張らず、必要な時に「教えてほしい」と言える姿勢は、学ぶ意欲と成長意識を感じさせ、周囲に安心感を与えます。

成果をチームのおかげと伝えることも大切です。自分の成果を自分だけのものとすべきではありません。「周囲の支えがあったからできた」と自然に言える人は、自信の裏に感謝と客観性を持っています。こうした言葉には強さと余裕があり、周囲の信頼を生みます。

その他、自分の考えに固執せず、「たしかに、そういう見方もありますね」と他人の視点を取り入れる柔軟さや、トラブルが起きたときに言い訳せず、「それは私の判断でした」と淡々と責任を引き受ける姿勢も、自分に自信があってこそできる行動です。こうした強さに周囲は自然と頼もしさを感じるのです。

謙虚な自信は、決して特別な才能ではありません。日々の言葉や姿勢に気を配ることで、静かに育まれます。まずは自分自身と向き合い、どんな言動を見直すべきか洗い出すとよいでしょう。例えば、無理に強がったり、必要以上に自分を卑下したりしていないか。誰かと比べて落ち込んだり優越感を持ったりしていないか。結果だけにとらわれていないか。自分の実績や貢献を過小評価していないか。これらは、自分の本当の感情と向き合っていない現れかもしれません。自分の感情に正直になり、自分を冷静に評価することが、謙虚な自信を育む第一歩です。

納期の遅延や顧客からのクレームなどのトラブルが起きたときこそ、あなたが頼もしいかどうかの真価が問われます。不測の事態に見舞われたとき、冷静に状況を把握できますか。慌てることなく対応策を示せますか。こうした局面を何度も乗り越えることで、頼もしさが培われるのです。その裏で謙虚な自信も持てるようになるのです。

【外交の心得 その5】

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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