オラクルがGoogleの最先端モデル「Gemini 2.5」をOCIのGenerative AIで提供開始。Oracle Universal Creditsで即利用でき、Vertex AI連携や業界特化モデルで企業のエージェント型AI導入が一気に加速します。DX現場は何を動かすべきでしょうか。
DXに与えるインパクト

オラクルは2025年8月19日(発表は米国8月14日)に、Google Cloudとの協業拡大を発表しました。第一弾として「OCI Generative AI」経由で「Gemini 2.5」を提供開始します。この発表はテキサス州オースティンとカリフォルニア州サニーベールでの発表に基づき、オラクルのお客様がOracle Universal Creditsを用いてすぐにGeminiを利用できる点を明示しています。企業は既存のOCI環境内で最新モデルにアクセスできるようになります。
Geminiはマルチモーダル対応で、テキスト、画像、音声、動画の生成や高度なコーディング支援が可能です。オラクルはGoogleのVertex AIとの連携で、動画・音声生成や医療向け「MedLM」など業界特化モデルもOCI上で利用可能にする計画を示しています。さらに将来的には「Oracle Fusion Cloud Applications」内でもGeminiをオプション提供し、財務・人事・サプライチェーン業務の強化を目指します。OCIのベアメタルGPUなど専用AI機能との組み合わせで、大規模ワークロードの実行とコスト効率化を両立できます。
提供面ではセキュリティやデータプライバシーの強化が強調されています。オラクルは暗号化やガバナンスを視し、エンタープライズ用途での安全な運用を打ち出しています。これにより、企業はエージェント型AIをセキュアに導入し、ナレッジ検索やワークフロー自動化などを実装しやすくなります。まずはOracle Universal Creditsを活用し、OCI上でのPoCから展開する流れが現実的です。
詳しくは「オラクル・コーポレーション」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權