近年、就職活動が早期化する傾向が続いており、2027年卒業予定の学生を対象に実施された調査結果が、その実態を如実に示しています。本記事では、夏のインターンシップに向けた準備状況や参加目的について詳しく解説します。
調査によると、2027年卒の学生の99.2%が5月までに夏インターンシップの情報収集を始めています。これは大学2年生の進級とともに情報収集が活発に行われており、特に4月から学生の動きが一層加速していることを示しています。

また、5月時点で調査に参加した学生の65.6%が夏のインターンシップにエントリー済みであり、エントリー社数の傾向としては「1〜4社」が最も多く、最頻値は「1社」です。しかし、37.3%は「5社以上」にも応募しており、将来的にエントリーがさらに加速することが予想されます。学生が夏インターンシップにエントリーする際、最も重視する要素は「開催内容・得られる経験」であり、特に複数のインターンに参加を希望する学生は、限られた時間をどう配分するか試行錯誤しています。
さらに、夏インターンシップに参加する目的の最も一般的な理由は「選考優遇をもらうため」であり、これに対する回答は40.7%でした。この意識は年々強まっており、学生が単なる経験を得るためではなく、選考での優遇を狙うことへとシフトしています。
注意すべき点として、約8割の学生がスカウトサービスに登録しており、スカウトメールを開封する際に重視するのは「興味のある業界や企業からのスカウト」であることが明らかになっています。これは、企業が求職者に適切な情報を提供できる機会が増えていることを示しています。
デジタル技術の進化により、就活の手も変化しています。オンラインでのインターンシップ開催が普及し、学生は遠隔地の企業にもアクセス可能になるなど、選択肢が広がっています。これにより、学生は情報収集やエントリーをより効率よく行えるようになっています。
詳しくは「株式会社ワンキャリア」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松