Z世代(1997年以降生まれの世代)の影響力が高まる中、「漫画に関するMERYアンケート」では、Z世代の漫画に対する意識や行動が浮き彫りになりました。Z世代の53.33%が「漫画が好き」と回答。その中で、漫画を読む頻度は「週1回以上」が最も多く、全体の約9割が「何らかの頻度で漫画を読む」と答えています。また、読む手段についてもデジタルコミックが76.69%に上り、雑誌や単行本を圧倒する結果となりました。
デジタル環境の発展とともに、Z世代はデジタルネイティブとして育っています。特にスマートフォンやタブレットを利用して、いつでもどこでも漫画を楽しむことができるデジタルコミックは、彼らにとって親しみやすい環境です。読者の76.69%がデジタルコミックを利用しているという結果は、紙の書籍に代わる新しい読書スタイルを示唆しています。
さらに、調査では漫画を読むキッカケについても触れられています。「親や友人に勧められた」や「アニメを通じて知った」というコメントが多く、友人や家族とのコミュニケーションが漫画視聴の動機付けに寄与していることが明らかとなっています。SNSを通じた情報交換が盛んな中、推しの作品が広がっていく様子も見られます。
調査を基にしてZ世代が選んだ人気漫画ランキングを紹介します。第1位に輝いたのは『ONE PIECE』、続いて『名探偵コナン』、『鬼滅の刃』、『僕のヒーローアカデミア』など、多くの人々に親しまれた作品がずらりと並びました。
- ONE PIECE
- 名探偵コナン
- 鬼滅の刃
- 僕のヒーローアカデミア
- 進撃の巨人
- ワンパンマン
- スラムダンク
- 東京卍リベンジャーズ
- ドラゴンボール
- NARUTO
読者からのコメントでは、「親に勧められたから」や「アニメを観てからハマった」という声が多く、アニメ化やSNSでの話題が漫画への関心を高めていることが数多く確認されました。Z世代は情報収集の際にSNSやデジタルメディアに依存し、価値観や嗜好が従来の世代とは異なります。このような調査は、企業のマーケティング戦略やブランドコミュニケーションにも強く影響を与える要素となりました。デジタル環境の恩恵を受ける中で、彼らは漫画を通じて人とのつながりを求め、新しい作品への探求心を持ち続けています。今回の調査結果は、Z世代の漫画の楽しみ方や人気作品の理解を深める貴重な機会となりました。詳しくは「株式会社MERY」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松