犬にも個体差がある
十人十色といって、人によって好みや性格が異なるように、犬も個々の犬によって好きなものや嫌いなもの、性格が異なります。いわば、十匹十色です。しかし、人の好みにもある程度の傾向が見られるように、犬の好みにも傾向が見られます。
犬が好きなものはよくご存知な方も多いので、今回は多くの犬が嫌いだと感じるものについてご紹介します。飼い主さんがうっかり犬が嫌うようなものを身につけたり、与えたりしてしまわないよう、ぜひ日々の暮らしの中で役立ててください。
犬が嫌いだと感じるもの
1.大きくて突然発する音
雷や花火、工事の騒音などの大地を揺るがすような大きな音は、犬が嫌いだと感じるものの代表です。それだけではなく、家庭内で使われている家電品や工具などの機械音の中にも、犬が嫌いだと感じるものもあります。
例えば、ドライヤーや掃除機、電動工具などの音です。突然発せられて音が大きいこともありますが、人には聞こえず犬には聞こえる高周波数の音が出ている可能性もあと考えられます。
しかし、これらは普段の生活に必要なものばかりです。使用する際には犬に別の部屋に移動してもらったり、ご家族に散歩に連れ出してもらったりすることで、音を聞かせないようにすることもできるでしょう。
2.強制される不快感
無理やり拘束されたり、不快感を覚えるようなケアをされることも犬が嫌がる行為です。飼い主さんも、必要なケアをする際にいろいろと工夫をするわけですが、意外と知られていないのが、「ハグ」です。
愛犬への愛情表現としてハグをする飼い主さんは少なくありません。しかし、実はハグされている犬がストレスを感じているということが、研究者によって分かってきています。ハグされると、行動を拘束されてしまうためだと考えられています。
とはいえ、ついハグをしてしまう飼い主さんもいるでしょう。ハグをする際は、あまり力を込めすぎずにできるだけ早めに切り上げるよう、配慮してあげると良いでしょう。
3.人工的なニオイ
自然界にない、人工的なニオイも犬が嫌うものの一つです。身近にある人工的なニオイの代表格が、タバコ、アルコール、香水、芳香剤などです。
特にタバコは、副流煙や床近くで暮らしている犬の体への有害物質の付着などによる健康被害の影響が大きいです。飼い主さんは、ぜひ愛犬のために禁煙を考えてください。
また、お酒に酔った勢いで愛犬にしつこく絡むと、アルコールのニオイに加え、飼い主さんの行動にも嫌悪感を覚えるでしょう。飲んだ後の行動には、十分注意しましょう。
4.見知らぬ場所・人・犬
犬は、自分の縄張りにいる時が一番安心して暮らせます。そのため、見知らぬ場所に行ったり、見知らぬ人や犬に会って交流を図ることが苦手な犬も多いです。
ただし、ずっと飼い主さんとだけ交流して暮らすのは、現実的には無理なことです。愛犬のためにも、見知らぬ場所や人、犬との交流への苦手意識を和らげるように愛犬の社会化を促していくのも、飼い主さんの大切な役割の一つです。
5.物理的および心理的な孤独感
犬は群れを作り集団で暮らす動物なので、基本的に孤独になることが苦手だといわれています。そのため、あまり長時間にわたる留守番は、犬にとって大きなストレスになります。
犬にとっての孤独とは、留守番のような物理的な孤独だけとは限りません。信頼している大好きな飼い主さんからの愛情がなくなってしまったと感じるような、心理的な孤独にも弱いのです。
在宅ワークで留守番をさせることの少ないご家庭でも、飼い主さんが忙しさにかまけて愛犬のことを構わずにいると、愛犬は孤独を感じることになります。十分な注意が必要です。
愛犬の苦手意識を軽減させるための方法
苦手な音、不快なケア、嫌いなニオイ、見知らぬ場所に行ったり見知らぬ人や犬との交流、そして苦手な留守番なども、上手にトレーニングを積んでいくことで、ある程度苦手意識を軽減させてあげることができます。
少しの刺激から徐々に刺激を強くしていきながら慣らしていきましょう。
ネガティブなイメージをポジティブなイメージに変える、普段から落ち着いて過ごせる犬専用の居場所を作る、飼い主さんの愛情が変わらず愛犬に向けられていることを示すといったようなことで、「嫌い」を少しずつ「好き」に変えていくようにしましょう。
いきなり「嫌い」が「好き」には変わりませんが、根気よくトレーニングを重ねていくことで、徐々に「苦手な◯◯の後には良いことがある」と覚えてもらえるようになります。決して強制するのではなく、愛犬のペースに合わせて少しずつ意識を変えていけるようにトライしてみましょう。
まとめ
犬は、自分が経験したことから「これは近づかない方が良い」とか「こういうことがあると良いことがある」などと多くのことを学習していきます。その習性を活かして、無理強いすることなく上手に愛犬の苦手意識を軽減してあげることができます。
生理的に恐怖を感じるような音や不快なニオイ、行動の制限や不快なケアなどに慣れさせるのは根気のいることです。しかし、最近はドッグトレーナーや犬のしつけ教室なども増えてきています。
最新の動物行動学に準じた方法論でトレーニングを行ってくれるトレーナーや教室を見つけて、ぜひ愛犬と一緒にトレーニング方法を学び、共に実践してください。愛犬との信頼関係が、より深まることでしょう。
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