犬が咬みついてくる理由
犬が咬みついてくる理由はひとつではありません。普段温和な犬でも突如として咬んでしまう可能性はあります。
- 本能的な欲求
- ストレスや恐怖
- 病気やケガ
- 興奮や甘え
以上のような理由で犬は咬みついてくる可能性があるのです。
本能的な防御や攻撃から、思わず咬みついてしまうことがあります。「寝ている犬に急に触ったら咬まれた」というようなケースです。また、過剰なストレスや恐怖があると「攻撃行動=咬む」という行為につながることもあります。さらに、引っ越しや赤ちゃんが生まれて環境が変わった、知らない人に触られた、など理由はさまざまです。
抱っこしたときに咬みつく場合は、病気やケガで体のどこかが痛いのかもしれません。触られるのが嫌で咬んでしまうことも。
遊びで興奮していたり甘えたいなど、ポジティブな理由でも咬むことがあります。トレーニング前の子犬期に多い理由です。
咬みついてくる犬に絶対してはいけない危険な行動
では、咬みついてくる犬に絶対していけない危険な行動を確認しておきましょう。
犬が咬みついてきたら当然人間もパニックになる可能性がありますが、冷静に正しい行動ができるようにNG行動を確認しておきましょう。
1.強く叱る、マズルを握るなどの体罰
犬を強く叱る、叩く、マズルを握るなどは全て体罰です。犬にとっては恐怖でしかありません。恐怖から逃れようとますます攻撃的になる可能性すらあります。
飼い主との信頼関係が崩れる要因にもなり得ますので、体罰は絶対にやめましょう。
2.大げさに騒ぐ、逃げる
咬みつかれて驚くかもしれませんが、必要以上に騒いではいけません。犬は「遊んでくれている!」と勘違いしてしまいます。人の反応を見て面白がり、さらに咬むようになるかもしれません。
咬みつかれたときに逃げるのも逆効果です。犬の狩猟本能が刺激され、より興奮して追いかけまわすこともあります。
また、「キャー!」などと大きな高い声を出すことも、犬の興奮を助長させるのでNGです。
3.顔を近づけて怒る
犬に咬まれた直後、犬の顔に自分の顔を近づけて「ダメ!」と叱ることもあまり良くありません。しつけとして行っているのでしょうが、興奮している犬にとっては逆効果です。
わたしたちは「相手の目を見て話す」ことは当たり前ですが、犬にとってはジッと見つめられることは恐怖であり威嚇を意味します。長時間見つめられるストレスでさらに興奮し、攻撃行動に出ることもありますので気を付けましょう。
4.口輪を長時間つける
咬み癖がある犬に口輪をつける飼い主さんもいるかもしれません。長時間の装着は犬にとってかなりのストレスになるのでやめてください。
散歩中や動物病院で他の人や犬、病院の先生に咬みつく恐れがある場合などに限定して装着するようにしましょう。
愛犬に咬みつかれたから口輪をつける、という行為を繰り返していても根本的な解決にはなりません。程度によってはプロのトレーナーに預けるなど対策をとりましょう。
構ってほしくて咬みつく場合の対処法
愛犬が飼い主さんの顔を見ながら手や足に咬みついてくることはないでしょうか。
これは構ってほしい、甘えたいというポジティブな理由からくるものです。それほど本気ではなく甘咬み程度の場合が多いのでそのままにしているかもしれませんが、エスカレートしないよう対処が必要です。
- 黙って部屋から出る
- 遊びをやめる
- 落ち着いてから声をかける
咬まれたらすぐに部屋から出て愛犬から姿が見えないようにすると「咬むと飼い主さんがいなくなる!」と良いことではないと学習します。遊んでいる最中に咬みついてくるときは、すぐに遊ぶのをやめましょう。こちらも咬んでもメリットは何もないことに気づくはずです。
飼い主さんが帰宅時に興奮のあまり咬んでしまうときは、一旦無視をして愛犬が落ち着いたら「ただいま!」と声をかけましょう。大げさに喜ぶと犬も同じようにテンションが上がってしまうのでほどほどに抑えて接してください。
まとめ
犬が咬みついてくる理由や原因はさまざまですが、咬まれた際の対応がとても重要です。
今回紹介した危険なNG行動はどの犬にも共通するものですが、愛犬の性格を理解・考慮して適切な対応をとる必要があります。
一歩間違うと信頼関係を崩してしまう恐れもありますが、正しい方法をとれば愛犬との関係はグッと近くなるはずです。
どうしても上手くいかない場合は、専門のトレーナーを頼るなど柔軟に考えてくださいね。
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