激辛に恐怖を感じたことは何度もありますが……どうやら激甘にも恐怖を感じるようです。
みんなの75点より誰かの120点を合言葉に、トガりにトガッた商品を発表し続けている、ドン・キホーテの「偏愛めし」シリーズ。
7月1日に新発売された「はちみつMAXサンド」(税込み322円)が、これまた絵的にも味的にもかなりの”偏愛”を感じさせたので、買って食べてみました。
■ 正式名称を一読しただけで胸焼けがしてくる「はちみつMAXサンド」
いつもの通り近所のドンキへ足を運んで買ってきた、「はちみつMAXサンド」。
正式名称は「ただ甘いだけじゃダメ!喉にグッとくるあの風味を感じるはちみつにメロメロ(ハートマーク)かけるだけじゃ足りない!限界突破の背徳サンド はちみつMAXサンド」です。
字面だけでもう胸焼けしてきます。わくわくしますね。
「はちみつMAXサンド」を手にとって驚くのが、まずその重さ。手のひらを押し下げるようなずしりとした重みがあります。サンドイッチではまず感じることのない重さに、買い手の“偏愛”が試されているのをヒシヒシと感じました。
ちなみに本品は、商品名の通り「はちみつ」を使用しているため、乳幼児には絶対に与えてはいけません。
■ サンドイッチの背面からはちみつが溢れてる……強烈なビジュアルに身が竦む
商品はパッケージ越しに見てもはちみつが詰まっているのがはっきり分かるビジュアル。薄い食パンに、黄金色のはちみつがみっちりサンドされています。
そして開封して開いてみると……おいおい、背面からはみ出してるじゃねーか。なんと具のはちみつが、サンドイッチの背面側から数ミリレベルではみ出しているのです。
みなさん、スーパーやコンビニのサンドイッチを購入して、背面側から具がはみ出していたこと、ありますか?筆者はありません。初めての経験です。
中身を取り出して顔を近づけてみますが、意外と匂いはそこまで。てっきり開封と同時に強烈なはちみつの甘さが鼻を突き刺しに来るかと思ったのですが、違いました。少し安心。
ただあまりにもぎっしり詰まったはちみつのせいで、開封した瞬間から口の中がうっすら甘くなり始めています。梅干しを見て涎が出るようなことが、身体に起きているのでしょうか。
これまで筆者は、編集部で書いた記事を含めて、激辛商品には何度も挑戦してきました。しかし激甘の商品に挑むのはおそらくこれが初めて。
激辛商品を前にして身が竦んだり恐怖心が芽生えたりするのは容易に想像できるかと思いますが、同じことが「はちみつMAXサンド」を前に起こっているのを感じました。辛かろうが甘かろうが、行き過ぎると身体が自然と拒否反応を示すようですね。
とはいえこれは別に誰かに強制されているわけではなく、自分の好奇心の赴くままにやっていること。身体がどんな反応をしようと、食べたいものは食べたいのです。ごめんね、マイボディ。
■ 甘くなくて食べやすい!喉へ流れ落ちていくはちみつが背徳的で病みつきに
意を決して一口かぶりつくと、あら?意外と甘くなくて、食べやすいです。
ビジュアルから想像していたほどの甘みはありません。思いのほか上品な甘みが舌の上に溶けていきます。
「はちみつMAXサンド」はパンにたくさん挟むため、はちみつをゼリー状に加工しています。そのため奥の方にうっすら寒天っぽい味がして、それが甘さを和らげている要因かもしれません。
とはいえ「甘くない」の前にはもちろん「量の割には」という言葉がくっつきます。
挟まれているはちみつの量が量なので、スイーツ系サンドとして十分以上に楽しめるだけの甘さはあります。コーヒーや紅茶など、口の中をリセットする飲み物は必須だと感じました。
食べ進めていくにつれて、口の中に満ちていくはちみつの香り。あの独特の甘い風味が喉や鼻へと抜けていくのは、はちみつ好きにはたまらない瞬間ではないでしょうか。正式名称に入った「喉にグッとくるあの風味を感じる」のフレーズに偽りなしです
また本品は見た目こそ「パンではちみつをサンドしている」という状態ですが、口に入れると、その瞬間に溶けたはちみつが一気に舌の上に広がって、逆にパンを包み始めます。
はちみつが挟む側になり、パンが具になり、そのままなめらかな甘さとともに喉へと落ちていく……この背徳感は病みつきになります。
ゼリー状にするために寒天を使用しているようなので、具は100%はちみつというわけではないですが、この大量のはちみつを楽しめるのは、「はちみつMAXサンド」だけではないでしょうか。
はちみつ好き、甘いもの好きの方々は、ぜひ一度お試しあれ。
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025070406.html