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猫の『足裏の毛』は切った方がいい?正しい処理方法 放っておくとケガの原因にも


長くなった足裏の毛が猫にとって危険な理由

三毛メインクーンのバンザイ

猫の身体に生えているすべての被毛は、身体に必要な機能を持っていますが、室内飼いの猫にとって不要な被毛があり、定期的にカットすることで安全性が保たれることがあります。

メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットなどの長毛の猫種は、肉球が隠れてしまうほど足裏の毛が長くなります。

猫の肉球は、衝撃を和らげるクッションや滑り止めとして機能します。また、肉球の間にある毛は、地面に肉球を傷つけるようなものがないかセンサーとしてはたらきます。そのため、肉球の間にある毛は、本来であれば身を守るために必要なものです。

しかし、室内飼いの猫の長すぎる足の毛は、肉球が床面をとらえる際に滑り止め機能を低下させてしまいます。特に体重が重い場合や関節に問題がある場合は、歩くときに無駄な力を入れてしまい、滑って関節を傷める可能性があります。

そのため、肉球の間の毛は適度にカットしておく方が、猫の負担が軽減されて安全で快適に生活できるのです。

正しい処理方法

手を舐める猫

猫の足裏の毛をカットするだけであれば、トリミングサロンに行かなくても、自宅で処理することが可能です。

毛のトリミングには、以下のような道具が使用できます。

  • トリミングハサミ
  • 刃先の丸いセーフティハサミ
  • ペット用バリカン

それぞれの使い方を見てみましょう。

ハサミを使った処理の仕方

ペットのトリミング用ハサミには、「ストレート」「スキバサミ」「ボブバサミ」「カーブバサミ」の4種があります。その中で、足回りなどの細かい場所には「ボブバサミ」や「カーブバサミ」が使用されています。

しかし、初回から専用の道具を揃えることに抵抗がある方は、刃先が丸く作られている人間用のセーフティハサミでも代用可能です。

カットする場所は、猫の足を地面と水平にしたときに肉球からはみ出ている部分です。

ハサミの刃は肉球と平行を保ち、ハサミではみ出ている毛を軽く持ち上げ、肉球から1〜2ミリ離した場所を少しずつカットしましょう。刃の角度を誤ると、肉球を傷つけてしまうのであまり動かさないように注意します。

切り落とした毛をそのままにすると、目的の場所が見えづらくなるので、その都度払いながら切り進めましょう。

バリカンを使った処理の仕方

バリカンでのカットはむずかしそうに感じますが、ハサミと比べ、指を使って切る作業がない分、肉球と刃先だけ注意すればよいのでカット自体は簡単に行えます。

ペット用バリカンには「全身用」と「部分用」がありますが、足裏など細かいところには、刃幅が1〜3センチの小回りが利く「部分用」を使用します。刃の長さは1〜2ミリのものが適しています。

バリカンは、ペンで文字を書くような形で持ちます。慣れないうちは、バリカンを持っている手の小指側側面と猫の手足と接触させて、バリカンの刃先と猫の肉球の距離を保てるようにしておくことがポイントです。

刃先を肉球から数ミリ浮かせた状態で少しずつ毛に触れていきます。カットされた毛が刃に溜まることがあるので、取り除きながら行うとよいでしょう。

トリミング時の注意点

ラグドールパンチ

ハサミを使ってカットするときは、一方方向に切り進めるようにします。長いところと短いところが混在すると、カットしにくくなります。

また、一度切った場所を『もっと短く』と考え、再びハサミを入れようとすると、ケガの原因になりかねません。毛が肉球にかぶさっていないようならOKにしましょう。

バリカンは、怖がる子がいるため、いきなりカットに入らないようにしましょう。

本体のニオイを嗅がせたり、猫に触れないところでスイッチをONにして音を聞かせたりして、バリカン自体に慣れさせるようにするとよいでしょう。

猫によっては、足裏の毛をカットしようとすると、爪切りと同じくらい嫌がることがあります。

猫の手を軽く触るだけでも激しく抵抗するような場合は、安全のためにもプロのトリマーさんなどに頼んだ方がよいかもしれません。

まとめ

チャトラのメインクーン

今回は、足裏の毛が猫の足に及ぼす影響とカットの方法について解説しました。

肉球の周りにある毛が伸びすぎてしまうと、肉球の役割である「滑り止め機能」をジャマしてしまいます。滑りやすい状態での歩行は、足腰の負担やケガの原因にもなり、とても危険です。

そうならないためにも、伸びすぎて肉球にかかってしまっている毛は、ハサミやバリカンで適度な長さまでカットするようにしましょう。

バリカンの使用など、新しい手法に挑戦する際には、猫との信頼関係を築くことも重要です。自宅でのカットが難しい場合は、プロのトリマーさんなどに任せるのも安全策のひとつです。

猫にとって無理なく、安全に暮らせるようサポートできるといいですね。


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