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猫が発している『やめて!』サイン7選 猫との関係を壊さないために見極めるポイントは?


1.イカ耳になる

イカ耳で不機嫌そうな猫

猫の耳には30もの筋肉があり、前、横、うしろに耳の向きを変えることができます。耳が視点と同じく前を向いているときは、リラックスしているとき。何らかの不安や危険を感じた猫は、耳を横向きに倒して「イカ耳」になります。

頭がまんまるになるほど耳を後ろに倒す場合は、強い怒りや恐怖感や拒否感があるときですが、慣れている飼い主相手には、あまりなることはありません。

イカ耳になるときは、神経を集中させている証拠。つまり、なんとなく不快な感じがして、隙あらば逃げ出そうとチャンスを狙っているときにピッとイカ耳になることがあります。

2.背を低くして逃げようとする

忍び足

自分の立場で勝ち目がない、戦う気がないなどの理由から相手に服従する場合に背を低くします。猫にとって大きな存在である飼い主に甘えたいときにも、足元で背を低くすることもあるでしょう。

通常の起立姿勢のままで立ち去ると、相手に捕まってしまう可能性があるため、背を低くして捕まらないようにしているのです。

甘えたいときと拒否するときの見極めは、「目線」とその場から「立ち去ろうとする態度」があるかどうかです。甘えたい時は顔を見上げて様子をうかがってきます。しかし、身体をふせた状態で逃げられそうな方を見ながら、その場から立ち去ろうとしているなら、明らかな「やめて」のサインです。

3.見える場所で爪とぎをする

爪とぎサバ猫

猫の爪とぎ行為にはさまざまな意味があり、爪の手入れやマーキング以外に、ストレス解消や自己主張するという意味もあります。必ずしも爪を鋭くするためだけに爪とぎをするわけではないのです。

ストレス解消はイヤなことから解放されたときにすることがあるでしょう。一方、やめてと言葉で言えない猫が、その場から離れた後で爪とぎをするのは「やめてほしいのに!もうッ!」という怒りの自己主張の場合があります。

あえて、飼い主に爪とぎしている姿を見せることで、自分の気持ちを理解して欲しい姿勢を示しているのです。

4.しっぽをブンブン振る

チャトラのロングしっぽ

猫がしっぽを振るのは、イライラサインの代表格です。

しぐさの様子は、まるで人が何かを考えたり、イライラしたりしたときに、指やモノで机などをコツコツ叩くのに似ていますね。同じような状況で、猫はしっぽを振り始めます。

猫がやめてほしいときの見極めポイントは、しっぽを振る強さです。

しっぽを振り始めているのを無視し続けると、猫は次第にしっぽを床に叩きつけるようになり、だんだん攻撃する気持ちがたかぶってくるので、なるべく早く退散するようにしましょう。

5.乱暴な毛づくろいをする

毛づくろいをする長毛猫

毛づくろいには爪とぎのようなストレス解消や緊張を軽くする効果があるため、猫はイライラしたときに、自分を落ち着かせようとして毛づくろいをすることがあります。

毛づくろいは日常的な行動なので、ほかの感情との結びつきを判別するのは、すこしむずかしいかもしれません。

猫は通常、リラックスした状態で毛づくろいをしますが、「やめて」と拒否を示す気持ちのときにする毛づくろいは、やや乱暴で急いでいるように行います。

ハンドクリームを塗った手で猫をなでたあと、急いで毛づくろいをされたことはありませんか?もしかしたら、猫はクリームが毛に付くので、触るのはやめてと言いたかったのかもしれません。

6.噛み付く

飼い主の指をかむ猫

明らかに「やめて」のサインに思えますが、実は猫が噛みついてくるのは多くの場合、その子の個性によるものです。

ブラッシングなどをしていて、噛もうとしている場合は遊びかも知れません。警戒心を持っている猫よりも、無邪気な性格の猫の方が甘噛みをしてくるかもしれません。

見極めポイントは、噛んだ(噛もうとした)あとの反応です。もし、やめて欲しいと本気で思っている場合は、噛んだあとで威嚇や立ち去るなどその状況を避ける行動をとります。遊びの場合は、手を出して、もっと噛もうとするでしょう。

ただし、遊びでも拒否でも、猫が噛みつくようになったら、一旦かまうのをやめたほうがいいかもしれません。飼い主はケガをする危険がありますし、猫のほうは、もっと噛もうと興奮が強くなる傾向があるからです。

7.威嚇する

シャーする子猫

「シャーッ」という威嚇は、猫が怒っていることがよくわかる表現です。神経質で繊細なタイプの猫ほど、拒否する手段として比較的すぐに威嚇を使います。

猫は自分の個人的なスペースに他者が侵入することを嫌い、威嚇することで自分の領域を主張します。これは、精神的なスペース領域に関しても変わりがなく、気分的にジャマをされたと感じると飼い主が何もしていないのに威嚇してくることがあります。

例えば、触られることにあまり慣れていない猫が、ほかの猫を抱っこしている飼い主に対して威嚇をする場合、甘えたいという気持ちをジャマされたと感じているのかもしれません。

耳が前を向いていて、目つきも睨んでいない場合の威嚇は、「やめてよ」と言いたいだけの可能性が高いでしょう。

まとめ

飼い主を拒否する猫

猫は言葉でコミュニケーションをとることができませんが、その代わりにさまざま行動で気持ちを表現します。

猫が「やめて」と拒否する気持ちの表現には、

  • イカ耳
  • 背を低くしての逃走
  • 爪とぎ
  • しっぽを振る
  • 毛づくろい
  • 噛みつき
  • 威嚇

などが見られます。

表現方法は、猫の性格や状態によって違い、噛みつかれそうになっても嬉しくて遊んでいることもありますし、イライラが原因で毛づくろいをすることもあります。

知らぬ間に愛猫が嫌がることを続けてしまい、大切な関係を壊さないためにも、「やめて」のサインを見逃さずに適切な対応ができるように注意しましょう。


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