猫の定員は「15匹」
「猫は濡れるのがイヤ」といいますね。でもご紹介する「船旅」は、愛猫と一緒に楽しめる安全なものです。
シンガポールで運航されている「豪華サンセット・クルーズ」がそれです。
大型帆船「Royal Albatross」に乗船できるのは、乗客130人と飼い猫15匹。人間たちがコース料理(4品か7品を選択)を楽しむ間、猫はくつろいで歩き回ったり、景色をながめたり、ほかの猫と遊ぶこともできます。
「猫専用の個室ケージもあるので、そこで安全にくつろぎながら海風を感じ、夕日をながめることができます」というのは、Sylvia Leeさん(運航会社の営業マネージャー)です。
海側からシンガポールの美しいビル群を楽しみつつ、セントーサ島まで航海したあとは、打ち上げ花火で締めくくりの短時間クルーズです。
安全のための配慮も
「船上で、猫たちは景色を楽しみ、自由を謳歌しています」と話すのは、5歳のラグラドールCocoとBoboを連れて参加したMarissa Ngさん(28歳)です。
運航会社は、動物専門家や「Society for the Prevention of Cruelty to Animals」などの動物福祉団体と相談の上で、今回の企画を実現しました。猫にとって安全なアクティビティだと確信しているそうです。
ただし条件があります。乗船の際は、猫をケージに入れておく必要があります。船上では安全のため、常にハーネスをつけてリードでつないでおくことになっています。参加するには、必要なワクチン接種と避妊手術を済ませておくことも必須です。
「ハーネスとリードの装着は義務になっています。その上で、飼い主のみなさまには暑さよけの小型扇風機や氷枕、専用の水ボトルを持ち込むようお勧めしています。猫ちゃんたちも、自分専用のものを使って快適に過ごせますからね」とSylviaさん。
犬と一緒のクルーズも
生後4ヵ月の子猫Mahmudは、生まれて初めてハーネスを付けたのですが、飼い主のそばでくつろいで居眠りしています。
「子猫を家族に迎えたばかりなのですが、家族みんなで1日を過ごすには最高の企画です。Mahmudはとても楽しんでいて、あちこち興味深げに見回していました。きっとうれしいのだと思います」というのは、夫と息子とともに参加したAziana Azizさん(41歳)。
この運航会社は、2021年には愛犬の乗船も受け入れていて、これまでに飼い主とともに参加した犬は2000頭に上るそうです。
もちろん、犬と猫の乗船は別の日程で設定されていますので、ご心配なく。犬の日には3品のワンちゃん用コース料理が提供されますが、猫は不慣れな環境では食事をとらない傾向があるため、お土産用の餌がプレゼントされます。
この企画は大人気で、すでに200人以上の愛猫家が予約しているとのことです。ちなみに参加費は、1人225シンガポールドル(約2万5千円)だそうです。
出典:All paws on deck: This sunset cruise in Singapore offers a luxury trip for cats and their humans
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