愛猫との楽しい暮らし。でも時々、
「コレはどういうこと!もしかして嫌がらせ。。。(泣)」
と思ってしまうような行動を、猫はすることがあります。飼い主さんがちょっぴり困ってしまうこんな行動、でも猫に悪気は全くないのです。
この猫の行動を飼い主さんが誤解して、猫を怒ったり叱ったりすると、猫は飼い主さんを
「怖い人だ!」
と勘違いして猫との関係が悪くなってしまうかも。
そんな、ちょっと誤解しがちな、猫の行動を集めてみました。
■捕まえた虫を飼い主さんに見せに来る
捕まえた虫を得意げに持って来る愛猫。ありますあります。特に夏は猫のこの「困ったプレゼント」攻撃に、ぎゃーっと叫んだ飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし、このプレゼントには、猫の深い愛情が込められているのです。猫が自分が捕まえた虫を飼い主さんに見せに来るこの行動は、猫にしてみればかなりディープな愛情表現。
この猫の行動は、飼い主さんを自分の子猫に見立てて、美味しい獲物を取ってきてあげたよ!という意味が込められています。
ドヤ顔で自分を見つめる愛猫を、決して叱ってはいけません。とりあえず、「ありがとう」というべき。
そして猫が見ていないすきに、こっそり外に逃がしてあげてください。
■飼い主さんの作業の邪魔をする
パソコンを使っていると、キーボードの上に座る。新聞を読んでいると新聞紙の上に寝転ぶ。そんな愛猫は、一体どんな気持ちになっているのでしょうか。
この飼い主さんからみたら「邪魔してる」としか思えない猫のこの行動、これは猫の得意とする「自己アピール」です。
構って!遊んで!こっちを向いて!という猫の熱烈なラブコールが込められている行動なので、諦めて5分程度作業を中断し、猫を構ってあげましょう。
これを無視すると、後で怖い仕返しをされるかもしれませんよ。
■棚の上の物を落とす

「またやってる!もぉ~。」
と床の上に転がっている小物を拾って元どおりにすることを、私も何回も繰り返して学習しました。
猫が棚の上の物を落とすというこの行動、これは飼い主さんと遊んであげているという猫の「面白い!」という気持ちが込められています。
猫の前足で動かせる大きさ、重さのものは、猫からすれば
「なんだか獲物っぽいものがあるニャ」
という好奇心をくすぐるモノ。ちょいちょいしてしまうのは、猫の本能です。飼い主さんがいるときにわざと落としている場合は、飼い主さんが落とすと拾うという流れが楽しくて遊び気分でやっているのでしょう。
■旅行で留守にすると室内を荒らしている
ある動物学者に言わせると、猫には「寂しい」という感情はないといいます。愛猫が飼い主さんが旅行で留守にすると必ず室内を荒らしていると、つい、「ごめんね、寂しかったんだね」ときゅんとしてしまうかも知れませんが、猫のこの行動は「寂しい」ではなく「不安」だったから。
「置いていかれた~。」という恨みや腹いせで部屋を荒らすのでは?と思う人もいますが、猫の問題行動は「不安」「恐怖」「空腹」「発情」のいずれかが原因のことが多いそうです。
猫と飼い主さんだけの暮らしで、日頃から飼い主さんに依存度が高いねこほど、旅行で留守にすると室内を荒らす傾向がある、という意見も。
猫は1泊程度なら我慢できるかも知れませんが、数日の留守番はさせない方が良いでしょう。人への依存心が高い猫ほど、留守番はストレスに感じやすく、問題行動を起こす原因となります。
留守番はなるべく短時間で。そして猫に荒らされて困るものは片付けてから外出するようにしてください。
■お尻の匂いを飼い主さんに嗅がせようとする
「どうしたの?もしかして発情してる?」
と勘違いしがちなのが、猫がいきなりお尻を飼い主さんの顔の前に突き出す行為。お尻の匂いを飼い主さんに嗅がせようとする行動です。
これはメス猫に多く見られる行動ですが、発情とは関係がないようです。猫は他の猫と仲良くなると、お互いの体を舐め合ったり、一緒に昼寝しようとします。
猫がお尻の匂いを飼い主さんに嗅がせようとする行動は「お互い仲良くしようよ。」というサイン。
猫からの親愛の気持ちです。このときは猫のしっぽの付け根部分をぽんぽんと叩いてあげると喜びます。
■最後に
いかがですか。ちょっと困ってしまう猫の行動を5つ紹介しました。
これらの行動は、猫の飼い主さんへの「好き好き攻撃」ということ。猫に悪気はないので、許してあげてくださいね。