今までスリスリゴロゴロしていた猫が、突然ガブリ、これは飼い主さんなら必ず経験がある「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれるもの。
飼い主からしたら誠に理不尽な態度ですが、これは全世界の猫が行う共通行動。「飼い主さん撫ですぎだよ!」と言う猫の反撃行動だと言われています。
猫歴が長くなると、愛猫のこの「反撃が出るタイミング」がわかってきます。我が家の場合、尻尾をパタパタして、耳が平目になったら赤信号。すぐに手を引っ込めないとすかさず猫パンチが飛んできます。
しかし、今日の愛猫の不機嫌さはそれとは違う。あからさまに私を無視する、近づいてこない、なぜかとってもご機嫌ナナメ。そんな時はありませんか?
今回は、猫がなぜか突然ご機嫌ナナメになる理由について紹介します。
■病気または怪我をしている時
猫は病気を隠す動物です。具合が悪いと、暗くて人気のない冷たいところで、じっと寝ていることが多いとか。
人間もそうですが、体の具合が悪い時に他人に愛想は振りまけません。ご機嫌ナナメになるのは当然。
または体のどこかに痛みがある時、猫はイライラして凶暴になります。気がつかずに抱っこしようとして、痛みのある箇所を触ってしまった場合、ものすごく攻撃してくることもあります。
理由がわからず、猫が突然ご機嫌ナナメになる理由。それは病気または怪我をしている可能性があります。様子を見て、おかしいと思ったらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
■不自然な音や匂いを感じる時
猫の聴覚は人間の8~10倍もあると言われています。嗅覚は大体6倍程度あるそうです。人間は「視覚」から情報を多く捉えますが、猫の場合はまず「聴覚」それから「嗅覚」、最後が「視覚」です。
よく地震予知に動物の行動が利用されるのは、この動物が持つ鋭敏な感覚のせい。2012年の1月28日の産経新聞によると、麻布大獣医学部動物応用科学科の太田光明教授が動物を使った地震予知の実験の結果、
『イヌやネコでは、震度5以上の地震の際、直前になく、ほえる、暴れるなどの行動が見られた。』
と答えています。猫が突然ご機嫌ナナメになる時、それは不自然な音や匂いを感じているからかも知れません。
いかがですか。我が家の愛猫カイトが不機嫌になる時、それは私が長時間家を留守にした時。カイトは私をおそらく「自分の部下の猫」だと思っているので、
「俺は外に出られないのに、お前だけ外出してズルイ」
と思っているようです。いつもの倍の時間をかけてナデナデしてブラッシングしないと長時間パソコンの上を占領します。本当に大変。
猫が不機嫌になる理由、それは猫によって答えは複数あるかもしれません。愛猫の好き嫌いを飼い主さんは把握しておくと安心です。