猫のもっとこうだったらいいのににゃ~。という気持ち、あなたは気づいていますか?
猫と一緒に暮らすときに大切なこと。それは「猫目線」でインテリアを考えることです。もちろん、飼い主さんの趣味を優先するのは構いませんが、できれば猫の幸せを基準にして考えると、お互いにハッピーな暮らしになるのではないでしょうか?
今回は、一休建築士で家庭動物住環境研究家でもある金森とも子さんの「ねこと暮らす家づくり」(ワニブックス)から参考にした、猫が幸せになるインテリアについてご紹介しましょう。
■猫が好きな場所と嫌いな場所を知っておこう
まず猫の習性を知っておきましょう。猫が快適に感じる住環境を知っていると、自然に猫が好きな場所と嫌いな場所が理解できるようになります。
まず猫が好きな場所とは、「高い場所」「暗い場所」「狭い場所」の3つが基本。家のどこかに、この3つのポイントを押さえた場所を作ってあげると、猫が喜んでくれるはずです。
反対に猫が嫌いな場所とは、「うるさい場所」「汚い場所」「暑い場所」です。猫は習慣を大切にする動物なので、飼い主さんが不規則な生活をして、深夜までテレビや電話などがうるさい場合や、部屋が散らかっていると、ストレスの原因になります。
完全室内飼いの猫の場合は、室内の温度管理も大切です。暑すぎず、寒すぎないようにクーラーなどで調整してください。
■猫は立体的な環境が好き
うちはワンルームで狭いから、猫を飼ったらかわいそう。。。と思っている方、決してそんなことはありません。
部屋が狭い、と感じるのは人間目線。猫目線で考えれば、部屋の空間は床だけではありません。キャットタワーや窓辺など、立体的な空間をうまく使えば、猫は狭い場所でもストレスフリーに生活できます。
■インテリアはカラーも大切
猫は嗅覚、聴覚は人よりも優れた動物ですが、唯一視覚はそれほど良くはありません。人間なら0,1~0,3程度しかないと考えられています。
猫と暮らす上で注意したいのは、透明なクリアなテーブルや棚を使うと、猫には見えないことがるということ。
猫は赤い色が見えないというのは有名な話ですが、無色透明なインテリアも見えづらいので、棚や机が透明だと、ぶつかって怪我をしたり落下する危険があります。
いかがですか。猫がハッピーに暮らせる生活空間は、部屋数が2箇所程度あることが望ましいと言います。多頭飼いをされている方は「頭数+1」くらい。ちょうどこれは理想のトイレの数と同じですよね。
しかし、狭い空間でも、上下に移動できる工夫をすれば大丈夫。トイレやお風呂場、窓辺などを効率良く使って猫の移動できるスペースを増やしましょう。
そしてもちろん、毎日、整理整頓、掃除を習慣にすれば、猫も人もハッピーに暮らせるはずです。