今まで暮らしてきた猫の性格は十猫十色。フレンドリーな甘えん坊もいれば、絶対にここから近づかないで!という殺気を飛ばす猫も。猫との付き合い方は本当に色々です。
猫の悩み相談でよく聞くのが、
「うちの猫は抱っこが苦手…。全然触らせてくれません。」
というモノ。猫が飼い主さんに懐かず、「家庭内野良」になっている猫に悩んでいる人も多いようです。
猫に嫌われずに、猫へ愛情を伝えたい。今回は猫への愛情表現、気をつけたいポイントをご紹介しましょう。
■まずは「匂い」で挨拶しよう
人間は視覚から物事の情報を得ますが、猫は聴覚、そして嗅覚で判断します。視覚はその次。人間とは能力の使い方が違います。
人が両手を挙げて猫に近づくと、臆病な慣れていない猫はさっとどこかに逃げてしまうはず。それよりも飼い主さんの「匂い」から近づいて猫に慣れてもらいましょう。
猫ベッドに飼い主さんの匂いのついた衣類を置いてみる。猫がそばに近づいてきた時に、あえて無視して猫が存分に飼い主の匂いを嗅げるようにしてあげる、そうすると猫は徐々に飼い主さんが安心できる存在だと認識するはず。
臆病な猫への愛情表現は、触る、見つめる、よりもまずは「匂い」で挨拶するところから始めてみてください。
■猫のもうやめて!サインを読み取ろう

猫をナデナデしている時。猫が目をつぶって満足そうにしていたら飼い主さんは嬉しくなってしまいますよね。
でもそう思ってずっと撫ででいたら、いきなりガブリ!と猫に噛まれた経験のある人はいるはず。
猫を撫でている時は、猫の様子に注目してください。ガブリッと猫が噛む前に猫は何らかのアクションを起こしているはずです。
猫がもうやめて!というときのサインは「耳」と「しっぽ」に注目してください。猫を撫でていて、「猫が耳を水平にしている」とき、「しっぽをパタパタと降っている」時は
「そろそろやめて!」
という不機嫌、イライラを表すサインのことがあります。(個体差があります)
■無視することも愛情表現
猫の目をじっと見つめるのは「喧嘩」を売るのと同じこと。猫同士の間ではお互いに目を見ない、姿を見せないのが暗黙の平和的友好のルール。
猫を愛するあまり、猫の姿をじっと目で追ったり猫の名前を呼びながら後を追いかけるのは、毎日やられると猫にとってはちょっと迷惑。ストレスになることもあります。
猫は飼い主にスリスリしたり、甘えるのが大好きな動物ですが、たまには「猫だけの世界」も必要です。
猫を愛する気持ち、愛情を伝えることは大切ですが、たまには猫を「無視」してあげることも愛情表現の1つです。
いかがですか。猫への愛情表現はちょっと複雑。飼い主さんは猫の性格に合わせて猫が嫌がらない方法を試してみてくださいね。