犬が添い寝してくる理由
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愛犬と毎日添い寝していますか?実はこの添い寝ですが、賛否両論ありますよね。添い寝にも、犬が飼い主さんと添い寝したい場合と、飼い主さんが犬と添い寝したい場合があります。
犬が飼い主さんと添い寝したがる理由は、主に2つあります。まずはその理由からお話しましょう。
添い寝をする理由① 飼い主さんの匂いを感じたいから
1つ目の理由は、犬の感情からくる理由です。
大好きな飼い主さんの匂いを感じながら一緒にいたい、ということです。犬は嗅覚が優れた動物ですが、犬にとって飼い主さんの匂いは最も安心できる落ち着く匂いなのです。
犬は、いつでも大好きな飼い主さんの匂いを感じていたいので、その匂いに包まれながらぐっすり寝られたら、嬉しいでしょうね。
ですから、寝る時になると寝室に来てお布団に潜り込んでくるわけです。
寝る時まで匂いを感じて一緒にいたいだなんて可愛いですよね。子犬の場合は母犬がいない寂しさから、飼い主さんを母犬の代わりに思い、添い寝を求めることもあります。
ただ、匂いだけではありません。飼い主さんと常に一緒にいたいという思いから甘えたくてお布団に潜り込んでくることもあります。
元々、犬は群れで生活をしていました。眠るときにも誰かと一緒にいたいという本能があるのでしょう。
その他にも、さみしい時や心細い時にもお布団に入ってくることがあります。
犬にとっては飼い主さんは親同然です。なので、お布団に入るとまた飼い主さんに怒られるのがわかっていても何かしらの反応をしてもらえるから構って欲しくて潜り込むということもあるようです。
添い寝をする理由② 飼い主さんのベッドが寝心地が良いから
2つ目の理由は、寝心地の良い場所で寝たいという思いから添い寝をしてきます。人間が気持ちいいと思うものは犬だって気持ちがいいと感じるものです。犬にとっても、ふかふかのお布団は大好きな場所なのです。
特に冬場になると寒くなるので、飼い主さんの暖かくて気持ちの良いお布団を求めてきますよね。
野生の動物でも、できるだけ地面の芝生や柔らかい土のある場所を探して寝ようとします。その本能と一緒なのでしょう。
犬も性格がそれぞれなので、飼い主さんのしつけ次第では勝手に布団に潜り込んで来ない子もいますし、何度叱っても飼い主さんが寝静まった頃に、または堂々と潜り込んで来る子もいます。
また、子犬の頃からずっと添い寝をしていて、添い寝が当たり前だと思っているため理由も何もない、という子もいるでしょう。
共通して言えることは、犬も寝心地の良い場所で、安心してぐっすり眠りたいということですね。
では、犬と添い寝することは安全なのでしょうか?よく言われるリスクにはどんなものがあるのかお話しましょう。
犬と添い寝するリスク
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犬と添い寝するのにはリスクがある、とよく言われています。あくまでも、可能性のあるリスクです。
犬と飼い主さんの幸せが第一です。知識として、そして犬を飼う1人として頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
主にそのリスクとは、しつけ面での主従関係が崩れる恐れがある、感染症などの病気を移される恐れがある、精神的自立に影響を及ぼす恐れがある、寝返りを打った時に下敷きにしてしまう恐れがある、と、大きく4つにわかれます。
これは全ての飼い主さんや犬に当てはまるわけではありません。
ですが、何事も知っておいて損は無いので1つずつお話していきますね。
犬と添い寝するリスク1「添い寝」
本来 群れで生活をする犬は、リーダーが1番いい寝床を占領すると言われています。そして、お互いが距離をとって眠るのが本来の犬の姿です。
それが一緒に寝ることを飼い主さんが許してしまうことで、主従関係が崩れてしまうという説があります。
犬はいい寝床に寝られるようになることで、自分と飼い主さんが同等の立場にいると勘違いするようになります。
もしくは自分の方が上だと思うようにもなります。
ですから、しっかりした主従関係がない場合、添い寝をすることでしつけ上の問題も出てくる、というのがその理由です。
この場合、普段の飼い主さんの態度やしつけの仕方によりますね。常日頃から飼い主さんがリーダーだと思っている場合は、主従関係がしっかりしているため、そう簡単に崩れることはありません。
そして、群の中にいる犬でも、母犬は子犬を安全で寝心地の良い場所に寝させますよね。ですから、犬が飼い主さんを自分よりも下に順位づけていたとしても、他人に迷惑をかけることが無い限りは、犬や飼い主さんが幸せであれば良いでしょう。