犬にマヨネーズを与えてはいけない理由とは
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マヨネーズは私たちの食卓で日常的に使用する機会が多い調味料の一つです。どんな料理にも合いますし、コクや味を出すために使用される方も多いことでしょう。愛犬の食事の味付けの足しにも使ってあげたら喜ぶのでは?と思うかもしれませんが、マヨネーズを犬に与えるのはよくありません。
マヨネーズの主な原材料は卵、サラダオイルなどの食用油、お酢で、これに塩コショウや香辛料などが入っています。卵にアレルギーを持っていない限り、原材料そのものには犬が中毒症状を引き起こす危険がある成分は含まれてはいません。
ではマヨネーズの何がダメなのかというと、それはマヨネーズに含まれる油分です。マヨネーズには油分が7割近く入っており、非常に高カロリーな調味料です。日常的に摂取してしまうと、肥満体質になってしまう可能性があります。
最近ではカロリーオフのマヨネーズも販売されていて、確かにカロリーオフであれば脂質量は一般のマヨネーズの半量にはなるものの、添加物がさらに多く含まれていることから、やはり犬の健康にはよくありません。
また、マヨネーズで使用される食用油には「オメガ脂肪酸」という成分が含まれています。オメガ脂肪酸は健康を維持するのに必要な成分ではありますが、摂取しすぎるとビタミンEが減少してしまうというデメリットもあります。
ビタミンEが欠乏すると、筋肉が弱くなったり皮膚疾患が生じたり、肝臓にトラブルを与えたりする可能性が高まります。こうしたこともマヨネーズを犬に与えない方が良い理由の一つとなっています。
犬がマヨネーズを食べてしまった時の症状
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マヨネーズを犬が摂取することが原因で起こる可能性がある病気やリスクには、「アレルギー」「肥満」「ビタミンE欠乏症」といったものが挙げられます。ここでは特に、マヨネーズによるアレルギー症状をいくつか挙げてみましょう。
- 体に痒みが生じる
- 毛が抜ける
- 目の周りや顔周辺が赤くなる
- 足の裏や指周りをやたらと舐めたり噛んだりする
- 嘔吐や下痢
- 蕁麻疹や湿疹
- 不整脈
- 意識障害 など
これらの症状が見られるなら、アレルギーの可能性があります。マヨネーズの場合は特に卵にアレルギー反応を示している可能性が高いでしょう。蕁麻疹や不整脈、意識障害といった症状は、アレルギー症状が重症化して起こるアナフィラキシーショックによるものです。非常に危険な状態なので、一刻も早い処置が必要になります。
犬に危険が及ぶ摂取量
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マヨネーズは油分が多く、非常に高カロリーであることが犬の健康に悪影響を与える理由となっています。犬が1日に必要とするカロリーは犬の体重や体の大きさごとに決められているので、それを超えて高カロリーなものを与え続けてしまうと、肥満や内臓疾患などにつながってしまい危険です。
では、犬が1日に必要とするカロリー量とマヨネーズに含まれるカロリー量を比較しながら、与えない方が良いと言える事実を確認してみましょう。
超小型犬の場合
超小型犬とは体重が4kg未満の犬種のことで、チワワやトイプードル、マルチーズ、ポメラニアン、ヨークシャーテリアといった犬種が含まれています。
体重1~3kgの超小型犬が1日に摂取するといいカロリー量は120~260kcalとなっています。マヨネーズは大さじ1杯で約84kcal、小さじ1杯で28kcalと高カロリーなので、小さじ1程度のマヨネーズを与えただけでも、その分食事量を減らしてカロリーを調節してあげないといけなくなってしまいます。
小型犬の場合
小型犬とは体重が10kg以下の犬種のことをいいます。ミニチュアシュナウザーやミニチュアダックスフンド、ボストンテリア、シーズーやパグ、柴犬などです。
小型犬の1日の摂取カロリーは400~675kcal程度です。もし大さじ1程度のマヨネーズを与えるとするなら、ドライフードであれば30g減らしてあげないといけない計算になります。食事量を減らすのはかわいそうですよね。
中型犬の場合
中型犬は体重が25kg以下の犬種のことで、ボーダーコリーやブルドッグ、日本スピッツ、バセットハウンドやビーグルなどが含まれます。
中型犬は675~1325kcalが摂取すると良い1日のカロリー量です。カロリーだけで考えればマヨネーズを少しなら与えても問題ないように感じますが、マヨネーズはカロリーだけでなく脂質も大さじ1程度で11g以上と多いので、やはり与えない方がいいと言えます。
大型犬の場合
大型犬とは体重が25kg以上の犬種です。レトリーバーやダルメシアン、ドーベルマン、ロットワイラーといった犬種が含まれます。大型犬は1325kcal以上で1日のカロリー量を調節していきます。ちなみにマヨネーズ100gでカロリーは約700kcalです。大型犬の摂取カロリーの半分近くという事なので、本当に高カロリーだということが分かります。
子犬の場合はさらに要注意
子犬は消化器官がまだ発達していないので、絶対にマヨネーズを与えないようにしてください。下痢や嘔吐など消化不良を起こしてしまう可能性があります。
犬がマヨネーズを食べてしまった場合の対処法
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飼い主がどんなに気をつけてはいても、愛犬がマヨネーズが入ったものをパクリと食べたり、舐めてしまったりすることがあります。その時は自己判断せずに、獣医師に相談するようにしてください。卵にアレルギーを持っているのであれば、特に一刻も早く指示を仰ぐことが適切な処置につながります。
ケチャップやソースも与えてはダメ
ケチャップやソースには、犬に絶対に与えてはいけない玉ねぎが入っています。玉ねぎ中毒は命の危険につながりかねません。マヨネーズ以上に絶対に与えないよう気を付けましょう。