犬がシャンプー後にゴロゴロする理由とは?

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一昔前と比べると、室内で犬を飼育する方が増えてきています。それに伴い、ペットとして室内で飼育されている犬の多くがシャンプーをされることに慣れてきています。
しかし犬の性格や性質によっては、まだ犬本来の習性が残っている子もまだまだおり、シャンプーをした後すぐ横になって床やカーペットなどに体をゴロゴロとこすり付ける子もいます。
もし屋外でシャンプーをし、キレイに洗った後すぐに地面でゴロゴロしてしまうなら、”せっかくキレイに洗ったのに・・”とがっかりしてしまうのではないでしょうか?
なぜ犬はシャンプー後にすぐゴロゴロするのでしょうか。実はシャンプーの後に犬がゴロゴロする行動には、次のような理由があります。
嗅覚による反応
犬がシャンプー後すぐにゴロゴロとする行動には、犬が備えている優れた嗅覚が関係しています。
シャンプーをする際、多くの飼い主さんが犬用のシャンプーを使って体を洗うことでしょう。人間にとってはいい香りがするシャンプーですが、実は犬はそのように感じていません。むしろ犬はシャンプーのにおいを不快に感じている可能性がとても高いのです。
犬にとっての嗅覚は人間にとっての脳と同じと言われるほど、とても重要なものです。犬は嗅覚を使い相手が敵なのか味方なのかを把握したり、安全性や危険性を見極めたりなど、さまざまなことを判断しています。
つまり、相手から発されるニオイはもちろんのこと、自分自身から発しているニオイも自分の存在をアピールする重要な役割があるのです。
では、犬はシャンプーをされてしまうとどうなるでしょうか?自分の存在をアピールするにおいが消えてしまい、シャンプーの香りが身体全体からしてしまいます。
犬はとても不安になり、自分のにおいを取り戻すために、自分のにおいがついている床やカーペットに体をゴロゴロとこすり付けて自分のにおいを取り戻そうとします。
つまりシャンプー後にゴロゴロするのは、自分のにおいを取り戻すための行動なのです。シャンプーのにおいが強く残れば残るほど、ゴロゴロと体をこすり付ける行動は激しくなります。また個体差もありますが、神経質な犬ほど激しくゴロゴロと体をこすり付ける傾向にあるようです。
人間にとっては愛犬のためを思いキレイにシャンプーしている行動が、愛犬にとっては不快なものになっている可能性があることが分かります。
ストレスから
犬のシャンプー後の行動は嗅覚に加え、ストレスも関係している場合があります。水が大好きな犬種であればシャワーは負担にはなりませんが、多くの犬にとって慣れない水がかかるシャワーは大きなストレスになります。
シャワーの水圧だけでなく、シャンプーをする際に押し付けられて自由に動けなくなるストレス、適温でないお湯のストレス、シャンプーで被毛を逆撫でされるストレスなどを感じながらシャンプーされています。
そのため、シャンプーが終わった後、その解放感から興奮状態になり、ゴロゴロと床に体をこすり付けたり、駆け回ったり、暴れたりなどの行動を見せると言われています。
水を拭きたいから
シャンプーの後にゴロゴロする別の理由は、身体全体についた水分を拭きたいために見せる行動だとも言われています。シャンプーだけでなく、雨などに濡れた後にも見せる仕草のひとつです。
犬がシャンプー後以外にもゴロゴロする理由とは?

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犬はシャンプーをした後以外にも、体を床や地面にゴロゴロとこすり付ける行動をします。ではシャンプー後以外にするゴロゴロには、とのような理由があるのでしょうか?
野生時代の名残りが残っているから
野生時代の犬は、生きていくためには獲物を獲る必要がありました。その際、獲物に気づかれないようにするため、地面のにおいをつけて自分のにおいを消し、獲物に近づいたようです。
またそれとは逆に、においをまとってその場の環境に紛れてしまい、獲物を探すこともあったと言われています。
現在人間にペットとして飼われている犬も、犬本来が持つ習性が残っていているため、散歩の途中などに地面に体をこすりつけてゴロゴロすることがあります。特にこの本能は、初めて行く公園や慣れていない場所で見られる傾向が高いようです。
好きなにおいを身につけたいから
犬は自分の好きなにおいを身に着けたいために、体をゴロゴロと地面にこすりつけることがあります。特に動物のフンやミミズなどのにおいが大好きなようです。
満足して気分がいいから
犬は自分が満足していて気分がいいと、ゴロゴロと体をこすり付けることがあります。愛犬がお散歩の途中や食事後に仰向けになってゴロゴロと体をこすり付けているときは、”幸せ~”と感じているひと時と言えるでしょう。