柴犬の毛色について
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柴犬といって思い浮かぶ毛の色と言えばやはり茶色ではないでしょうか?しかし実は茶色以外にも様々な毛色の柴犬がいます。見たことあるというものから、幻と言われている被毛など、柴犬の毛色は魅力満載です。
毛色の種類
柴犬の毛の色には、「赤毛」「黒毛」「白毛」「胡麻」があり、一般的には短毛です。まれに各色の長毛が生まれてくることがありますが数はとても少なく貴重です。
各色ごとの生まれる割合は、
赤毛:黒毛:白毛:胡麻=8:1:0.8:0.2
くらいの確立と言われており、短毛と長毛の割合は
短毛:長毛=9.7:0.3
と言われています。
毛色はあくまでも見た目だけの差ですので、各色の柴犬で性格が変わったり、しつけがしやすいか、しやすくないかに差が出ることはありません。
勘違いされやすいのは、白毛の柴犬は「アルビノ」で短命であるという話です。白毛の柴犬はアルビノとは限りませんので、目が赤いなどアルビノ特有の症状がない場合、寿命の差が生まれることはありません。
柴犬の毛色は変化するの?
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飼い犬を選ぶ際にもポイントとなる毛色ですが、購入した時期や年齢などによって毛色が変わってきてしまいます。この現象は他の犬種にも表れますが、短毛で毛の色がしっかりしているダブルコートだからこそ、特に柴犬の毛色の変化が目立ちます。
変化する理由
柴犬の毛の色が変化するのには、はっきりとした理由があります。その理由とは「遺伝」です。
遺伝は人間にも起こるもので、遺伝子の染色体によって生まれた個体の特徴が変わるというものです。柴犬には、「赤毛」「黒毛」「白毛」「胡麻」の4色の毛色があり、それぞれの個体がこのどれかの遺伝子を持っています。
遺伝子の強さは、柴犬全体の約8割を占めている「赤毛」が一番強く、続いて「黒毛」「白毛」「胡麻」となっています。しかし、「赤毛」×「赤毛」など、ただ単純に同色の交配を行った場合にも、「黒毛」などが生まれてしまうことがあります。
これは学生時代に学んだ、「優勢の法則」に基づいているものであり、一度に生まれた子でも色が違う場合があるのです。飼ってから毛色選びに失敗したと思わないように、購入先では親の毛色だけではなく、親の親までの毛色確認を行いましょう。
変化する時期
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犬の毛色が変化しやすい時期は春や秋などの季節の変わり目です。ダブルコートの犬にとっては、ちょうど毛の生え変わりの時期となっており、抜け毛が大量に出る時期でもあります。
その他に大きく毛色が変わる時期が2度あります。それは、成犬になる約2歳までのあいだと、老犬である8歳を迎えてからです。成犬になる柴犬は色がくっきりはっきりと、老犬になった柴犬はぼんやり白っぽい色へと変化していきます。