今年から実施された『TOEIC®Speakingテスト』の記念すべき第一回目の試験を受けてきました!どういったテストだったのか、どう対策すればいいか、受験レポートを交えてまとめました。今後は英会話のスキルも可視化した4技能の英語力が大事になってくるのは、間違いありません!!
TOEIC®Speakingテストの受験レポート
では、どんな試験だったのかレポートをお届けします!TOEIC®Speakingテストの試験形式などについては、こちらの参考記事をご覧ください。
参考記事:たった20分で英会話スキルが分かる!新試験『TOEIC Speaking』が2016年1月からスタート
似た試験にTOEIC®S&Wテストがありますが、こちらはスピーキングとライティングが一緒になった試験なので別物です。スピーキングに特化した試験の特徴を、見ていきましょう!
試験会場は指定された場所に行く必要あり
TOEIC®公開テストは自宅の近くから試験場所が指定されますが、TOEIC®Speakingテストは指定された試験会場で受験します。東京の場合は、赤坂見附と新宿の2箇所から選ぶようになっています(2016年1月段階)。
赤坂見附の会場は駅から歩いて3分ほどの場所で、大通りに面しているので見つけやすいです。次回以降も同じ場所で受けられるので、今後も試験を受ける人は場所を覚えておきましょう。
持ち物は身分証明書(パスポート、運転免許証など)のみでペンは不要
試験なのでペンは必要だと思うかもしれませんが、TOEIC®Speakingテストはペンを持参する必要はありません。身分証明書だけあればいいので、サイフと携帯電話だけあれば受けられるのが便利でした。
会場では、持ち物はロッカーに預けます。試験を受ける部屋には身分証明書だけしか持ち込めないようになっていました。携帯電話なども預けるので、身ひとつで受験しても大丈夫。
受付時間が15分しかないので要注意!
これが最も要注意で、受付時間が15分とかなり短いのです!TOEIC®公開テストであれば1時間ほど前から開場していますが、TOEIC®Speakingテストは受付時間が15分しかありません。この時間内に受付をしないと、受験を拒否されてしまいます。
私が受けた会場でも、10分遅れで到着した人が受験拒否されていました。その人が別の時間で試験を受けられたかは分かりませんが、できるだけ時間には余裕を持って臨みましょう。私は1時間前に赤坂見附に付いて、カフェで勉強をしていました。
試験はPCとヘッドセットを使って回答する形式
会場に着いてガイダンスを受けたら、すぐ試験を受ける部屋で1人ずつ通されます。部屋には自習室の個別ブースのような机がたくさんあり、PCとヘッドセットが1つの机に設置されています。このヘッドセットを使って試験を受けるので、使ったことがない人はちょっと戸惑うかもしれません。オペレーターの人が使うようなヘッドフォン+マイクが一緒になっているものです。
周りの人の声もモロに聞こえるが気にしない!
すでに先に試験を始めている人がいるので、周りの受験生の発音がモロに聞こえます。私が受けた試験でも「この人ネイティブじゃね?」と思うくらい綺麗な発音の人もいてちょっと焦りました(笑)
ですが、あくまで自分の試験に集中!ヘッドフォンをすると周りの音も聞こえにくくなるので、自分のペースで問題に取り組めばOKです。
試験時間は約30〜40分で終わる
試験が始まると、PCに表示される案内に従って問題を解いていきます。問題は回答時間と準備時間が与えられ、制限時間の中で自分の回答をしていきます。受けていくと、意外なほどあっという間に終わってしまいます。純粋な試験だけの時間は、30〜40分ちょっとくらいじゃないでしょうか。
試験が終了したら、手を上げて試験官に終了を知らせます。確認が終わったら、試験終了です。
簡単な問題からだんだん難しくなっていく!
試験の形式はこのようになっています。
- Question1-2:音読問題(2問)
アナウンスや広告などの内容の短い英文を音読する - Question3:写真描写問題(1問)
写真をみて内容を説明する - Question4-6:応答問題(3問)
身近な問題についてインタビューに答えるなどの設定で、設問に答える - Question7-9:提示された情報に基づく応答問題(3問)
提示された資料や文書(スケジュールなど)に基づいて、設問に答える - Question10:解決策を提案する問題(1問)
メッセージなどを聞き、その内容を確認した上で、問題解決策を提案する - Question11:意見を述べる問題(1問)
あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる
最初の1、2はTOEIC®公開テストと似た問題形式なので、TOEICの勉強をしている人であればそこまで難しく感じないでしょう。3あたりから難しくなってきて、5と6は私もかなり難しく感じました。
自分の意見や解決策を提案するので、「これでいいのかな?」と確信を持てないのも不安でしたね。採点基準が◯✕でない分、どういうポイントに気をつけるべきか分かりにくかったです。
採点基準は公開されてないのですが、おそらく発音がどうこうというよりは、
- 正しい英文を話すことができるか(文法的&内容的に間違いがないか)
- 問題の意図を理解できているか(スピーキングに必要なリスニング力があるか)
- 問題に対して適切な回答ができるか(その場で正しい内容の英文を作り話すことができるか)
が、ポイントになっているのではないかと思います。
これで怖くない!TOEIC®Speakingテストの対策法
1.オンライン英会話でパソコン越しのコミュニケーションに慣れよう
問題は人相手ではなくPCの問題にヘッドセットを使って取り組むので、まずこういう英会話の方法に慣れておくと良いでしょう。そのためには、オンライン英会話がおすすめです。PCを使ってSkypeで英会話コミュニケーションをするので、かなり本番の試験に近い環境で練習ができます。
オンライン英会話であれば、DMM英会話やレアジョブがおすすめです。
また、オンライン英会話のレッスンにはフリーカンバセーション(自由なお題で話す)というものがあるので、講師に
Hey, could you give me some topics? Anything will be fine.
何か会話のトピックをくれませんか?何でもいいです。
と言って、突然もらうトピックに対して英文を作る練習をするのが効果的です。うまく言えなかったら、どう言えばよかったのか先生に模範解答をもらってください。その模範解答を、試験本番でそのまま使いましょう。
2.TOEIC®公開テストの公式問題を模範解答として使うべし
スピーキングの試験とは言え、やはりTOEIC®公開テストと似た問題(写真描写問題など)もあり、またビジネスの話で使われる英語表現も参考になるものが多いと感じました。
なので、TOEIC®公開テストの公式問題や問題集でたくさんの英語表現に触れることで、自然とスコアも上がっていくでしょう。どういう表現がよく使われるのか、問題と模範解答となる英語の傾向はとても似ています。
現状、まだ公式の対策本は発売されていないので、これまでと同じようにTOEIC®公開テストの対策本を上手に活用するのがおすすめです。
3.難しい表現ではなく、シンプルで簡潔な表現で回答する
これも受けていて本当に大事だなと思いましたが、難しい問題を難しい英文で表現する必要は全くありません!むしろ、話せる人ほと「シンプルで分かりやすい英語」を話しているものです。
試験問題で問題に答えられても、答えられなくても、大事なのは2つ。
- 黙らないこと、黙るくらいなら分からないことを伝える(ハズレてもいいから堂々と!)
- 中学校までのシンプルな英文でいかに答えるかを意識する(難しい単語は扱いも難しいので使う必要なし)
この2つを守っていれば、実力はしっかり出せるはず。黙って分からないのでは採点されようがないので、シンプルな英語でいいのでしっかり説明する姿勢を見せるのが何よりも大事です!
さて、以上いかがだったでしょうか。今後どんどん重要になる英会話のスキル、しっかり対策していきましょう!
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