クリームチーズの代名詞といえば「kiri」を思い出される方が多いのではないでしょうか。そのまま食べても、お菓子の材料としても有能なクリームチーズですよね。しかし、この秋のリニューアルで「クリームチーズ」から「クリーミーポーション」に名称を変更……いったい何があったのか、メーカーのお客様相談室に聞いてみることにしました。
クリームチーズ「Kiri」がリニューアル、変更点は……
クリームチーズのブランドとしておなじみの「kiri」ですが、いつの間にかクリームチーズからクリーミーポーションに名称が変更されていました。公式Twitterではこのことに触れられておらず、公式ページもいつの間にか差し替えられていました。
実際の商品を見てみると、外箱の大きさは全く変わらず内箱にも変更点は見当たりません。ぱっと見、全く変わっていないように感じたのですが……。
・箱に「新登場!」と書いてある
・一個あたり18g→16.3gと約10%の減量(108g→97.8g)
・「プロセスチーズ」→「乳等を主要原料とする食品」
・「無脂乳固形分11.4% 乳脂肪分29.3%」の記載が追加
image:秒刊SUNDAY
個包装を見る限りほとんど変わらないのですが、ほんの少しだけ薄くなっています。これが約1割少なくなっているところなのでしょう。
端的にいえば、ステルス値上げ。あとはどういった理由で名称変更になったのか気になりますよね……そんなわけで、お客様相談室に聞いてみます!
参考:kiriクリーミーポーション
名称変更の理由は原材料の変更にあり
「kiri」のリニューアルにより、変更した点の理由をお客様相談室に聞いたところ、以下の回答をいただきました。
Q.リニューアルの理由は?
A.原材料などの変更に伴う、全体的な製品の見直しですQ.量が少なくなっていることに対しては?
A.原材料の高騰など、様々な要因が絡んでいますQ.なぜ名称の変更に至ったのか
A.原材料の変更に伴い、無脂乳固形分11.4%と乳脂肪分29.3%を合わせて40.7%になりました。40%を超えるとプロセスチーズとして販売出来るのですが、季節によって若干40%を切る可能性があるためです
つまり、原材料の変更をしたら季節によって「乳固形成分」が40%を切ってしまう可能性が出てきた。基本的には問題がないものの、表示法に違反する可能性があるので「プロセスチーズ」→「乳等を主要原料とする食品」にした。ということになりますね。
味に関しては、クリーミーポーション(新)の方が酸味がやや強く感じました。ただし、食べ比べをしない限りは大きさを含め、気づく人はかなり限られるかもしれません。
いわゆるステルス値上げ、そして原材料変更による名称の変更。昨今の原材料価格や光熱費の高騰に伴う対策をした結果、食品表示法に触れる可能性が出てきたので「商品名」を変更したというのが真相のようです。味に関しては多少の違いはあれど、そこまで大きく変わっていませんでした。
すでに「クリームチーズ」の出荷は終了しているので、食べ比べが出来るのはお店に在庫が残っている今だけです。どのくらい変わったのか知りたい方は、今のうちに両方購入しておいてくださいね。
kiriクリーミーポーション/クリームチーズ 購入価格328円(税抜)
クリームチーズで「美味しいごはん」を作りたい方、コーンとツナ缶をご用意ください!
source:キリ ベルジャポン